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　「起用に全く不安は無かった」。指揮官から全幅の信頼を寄せられているのはチーム最年長GKで、今シーズンここまで11試合に先発出場しているGK関憲太郎だ。

　今シーズンは、GKに負傷者が多かった。石川慧が練習中の脳しんとうにより夏から秋にかけ長期離脱していた上、第27節・C大阪戦前日の練習でシュミットダニエルが練習中に右足首内側の靭帯を損傷し、急遽出場できなくなった。突然、先発出場の機会が巡ってきた関だったが、再三、素晴らしいシュートストップを見せ、安定感のあるプレーを見せて4-1での勝利に大きく貢献。渡邉晋監督は試合後冒頭の言葉で関への信頼を口にした。

　今シーズン、開幕戦からしばらくは先発出場が続いていたが、J2熊本、松本で経験を積んで帰ってきたシュミットに第7節・鹿島戦以降出番を譲った。それでも関は日々の練習に全力で取り組み、いつ出番が来ても良いよう常に準備をしていた。

　関はこれまでも、ベンチスタートが長く続いた後に出場機会をつかむと、必ず以前より進化した姿を見せている。今回もまたハイボール対応や、キック精度でこれまで以上の冴えを見せている。試合に出場できない悔しさを向上心に変え、日々進化しようと真剣に練習に取り組んでいるからこそ、成長できるのだろう。

　高い向上心を持ち続ける守護神は本当に頼もしい。残り3試合、ぜひ勝利に貢献して欲しい。