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　奥埜博亮に今シーズン初ゴールが生まれた。前節磐田戦は0-0で前半を折り返し、終盤を迎えようとした74分、三田啓貴のフリーキックをファーサイドの平岡康裕が折り返し、石原直樹が相手DFに囲まれながらもボールキープし、ペナルティエリア外にいた奥埜の下へパス。奥埜が迷わず放ったシュートはポストに当たってゴールに吸い込まれ、貴重な決勝ゴールとなった。

　今シーズン、3トップでセンターFWより少し後ろに位置するシャドーストライカーを務めているが、実はそれは初めてでは無い。2013年途中から2014年にかけて期限付き移籍したJ2長崎は3-4-3フォーメーションだった。奥埜はその中でシャドーストライカーやボランチを務め、主力として活躍した。DFの背後に抜け出す動きを見せたり、決定機を演出するだけでなく自らも果敢にシュートを狙ったりと奥埜はこの布陣にフィットしていた。このフォーメーションに慣れているという面でも心強い。

　渡邉監督も「交代するまで彼一人の力で前進してくれて時間もしっかり使ってくれた。フォアザチームで彼の果たした役割は大きい」と評価する通り、チームのために献身的にプレーするのは相変わらず。チームプレーと共に今節2試合連続ゴールも期待される奥埜。さらなる活躍を見せ、飛躍のシーズンとなることを期待したい。