NEW HERO

DF 27 大岩 一貴 Kazuki OIWA

1989年8月17日生まれ 183cm / 78kg 愛知県出身
熱田少年SC→名古屋FC→中京大付属中京高→中央大→ジェフユナイテッド市原・千葉→ベガルタ仙台(2016年加入)

力強い守備で味方を支え、
闘将への道を歩む。

 “鉄人”といえる活躍ぶりだ。仙台加入後2年目の大岩一貴は、ここまでの全公式戦で、最終ラインから仙台を支え続けている。

 昨季からその力強い守備は、仙台の勝利に貢献してきた。自身にとって初挑戦となったJ1の舞台で、4バックのサイドバックとしてもセンターバックとしても、運動量や対人守備の強さを生かしてきた。

 そして今季はチームの副キャプテンに就任するとともに、新たなポジションにも挑戦している。今季から仙台が採用している3-4-2-1のフォーメーションで、大岩は3バックの一角に入る。開幕当初は右側でプレー。「守備だけでなく、攻撃を組み立てるときのポジショニングにもまだまだ改善しなければいけないところが多い」と開幕前には話していたが、シーズンが始まればこのポジションでも力を発揮。相手を押し返すような勢いの守備はもちろん、このポジションでも同サイドの味方と連係を取って、「右ウイングバックの選手のタイプに合わせて、攻め上がるタイミングやパスを出すタイミングをつかんできました」と攻撃にも貢献してきた。

 そして明治安田生命J1リーグ第22節・広島戦からは、3バックの中央で出場を続ける。既にJリーグYBCルヴァンカップでもプレーしてきた場所ではあるが、最近は心境の変化もあるようだ。「守備のリーダーとしての役割を求められることも多いと感じるし、以前よりも声を出すことを意識するようになりました」という心構えとともに、守備の統率役も担うようになった。第26節・FC東京戦では、途中で負傷しながらも、相手との激しいぶつかり合いも怖れずに迫力ある守備を披露。だが「『自信を得た』と言うためには、勝たなければいけないと思うので、結果にはこだわらなければ」と自らを戒め、次節の勝利につなげた。

 “鉄人”にして“闘将”に変わろうとしている大岩は、この浦和戦でも、相手攻撃陣の前に何度となく立ちはだかるだろう。