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　今シーズン多くの若手が成長した仙台だが、中でもレギュラーに定着した西村拓真の成長には目を見張るものがある。

　富山第一高から新加入し3年目。昨シーズン、リーグ戦初ゴールを挙げ、出場機会を得ることができたが、レギュラー定着するには至らなかった。迎えた今シーズンも開幕当初はベンチスタートが多かったが、仙台が今シーズンから採用した1トップ2シャドーフォーメーションでシャドーのポジションで西村は輝きを放ち出す。

　今の西村は、高校時代からの魅力であった縦への鋭いドリブル突破に加え、相手守備陣の間のポジションに巧みに入り込んで、パスの受け手にも出し手にもなることができ、なおかつ、シュートへの意識も高い。5月末以降は先発出場し、数多くの決定機を演出。レギュラー定着も納得のプレーを見せている。

　第22節・広島戦では左サイドでの中野嘉大とのワンツーから、中央へドリブルで切れ込んで鋭いミドルシュート。GKが弾いたボールを奥埜博亮がゴールに押し込み1-0の勝利に貢献。試合後、渡邉監督も「相手の嫌がることをやれるようになってきて、我々のチームにとって推進力をもたらしてくれている」と西村を大きく評価している。

　現在リーグ戦、カップ戦共に2ゴールずつ。チャンスメイクだけでなく、ゴールを量産できる選手になるべく、西村は現状に満足せず努力を続ける。