JリーグYBCルヴァンカップがいよいよ再開する。グループステージAグループは第1節・FC東京戦こそ0-6の大敗を喫したが、この後、若手選手の大活躍で快進撃が始まった。第2節・磐田戦ではMF28佐々木匠がアシストに加え、公式戦初ゴールを決める大活躍で2-0と勝利。続く第3節・清水戦は先制を許しながらも、今度はMF34椎橋慧也が公式戦初ゴールを決めて3-1で勝利。第4節・大宮戦では、佐々木の先制ゴールに加え、FW30西村拓真もドリブルで相手守備陣を次々と抜き去ってゴールを決める圧巻のプレーを見せて2-1で勝利。第5節・柏戦は試合終了間際、大卒ルーキーDF2永戸勝也のクロスからFW20クリスランがゴールを決めて同点に追いつき1-1の引き分け。第6節・札幌戦は佐々木と石川直樹(現在は札幌に完全移籍)のゴールで2-1と勝利。4勝1分け1敗勝点13でAグループ1位となり、4年ぶりのノックアウトステージ進出を決めた。ゴールやアシストという結果を残した若手選手の台頭が、この結果を呼び込んだ。
そして、準々決勝の対戦相手は鹿島に決まった。既に明治安田生命J1リーグでの対戦は終了していて、ホームで行われた第7節は1-4と大量失点を喫して敗戦。アウェイで行われた第20節は濃霧に悩まされて0-2と敗れた。2試合とも悔しい思いをしただけに、今回の2連戦は絶対に勝利したい。
鹿島は5月31日に石井正忠前監督に代わり、ヘッドコーチを務めていた大岩剛監督が就任した。監督就任直後からJ1リーグ戦9試合負け無しと強さを見せ、開幕直後不調のチームを首位へと引き上げた。攻守で精力的に動き回るMF20三竿健斗がレギュラーへ定着し、瀬戸内高から加入の高卒ルーキーFW30安部裕葵がスーパーサブとして活躍するなど、大岩監督就任後新たなスターも登場している。ここまでリーグ戦9ゴールのMF33金崎夢生、5ゴールのFW9鈴木優磨などストライカーも軒並み好調だ。
仙台としては先日のアウェイ戦での反省を生かしたい。守備の意識を高めすぎて、ずっとDFラインが低いままではいつか相手にゴールを許してしまう。DF27大岩一貴が機を見て思いきってDFラインを上げて、攻撃に人数をかけてゴールを取りたい。グループステージのように若手選手が生き生きとプレーすることも重要だ。
リーグ首位を走る鹿島はもちろん強敵だが、攻守のバランスを取りつつ勇気を持ったプレーを見せたい。悲願のタイトル奪取への第一歩。まずは第1戦勝利をおさめよう!