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　昨季から広島の得点源として期待されてきたブラジル人FWが、調子を上げてきた。

　ブラジル国内でキャリアを重ねてきたアンデルソンロペスは、2016年の途中に広島に加入し、Jリーグに初挑戦。明治安田生命J1リーグ7試合に出場して2ゴールを挙げたが、加入当初は日本サッカーへの適応には苦しんだ。広島が採用していたシステムの中では、下がり目のFWであるシャドーのポジションでプレーすることが多かったが、今季の前半戦までなかなかベストパフォーマンスを披露できなかった。

　しかしヤンヨンソン新監督就任後に中盤で起用されると、徐々にゴール前に迷いなく、そして効果的に攻めこむ場面が増えた。第20節・磐田戦では、打ち合いを制することになる決勝ゴールを決めてみせた。

　恵まれた体格から想像できるように、飛び出しも競り合いもパワフルな選手だ。特に左脚を勢いよく振り抜いてのシュートは強烈で、遠目からでもゴールを狙える。パトリックのような新加入選手との連係もあわせ、警戒が必要な選手の一人だ。