VP EYES

試合の流れを見極めろ!
新戦力がチームにフィット。堅守速攻スタイルで絶好調の磐田。
試合の流れを見極め、攻守のバランスを大事にして勝利を呼び込め!

 7月末から再開した明治安田生命J1リーグ。仙台は前回のホーム戦第19節・柏戦では、セットプレーから失点するもアディショナルタイムにMF23中野嘉大がゴールを挙げ、引き分けに終わった。今節こそユアスタでの勝利を目指し、磐田と対戦する。

 磐田とはリーグ戦では第2節にアウェイで対戦し、多くの時間、ボールを支配し、MF7奥埜博亮のゴールで勝利した。また、ホームで行われたJリーグYBCルヴァンカップではFW20クリスランとMF28佐々木匠のゴールで2-0で勝利。今シーズンは公式戦2連勝している。

 しかし、その後、磐田は守備を固めてカウンター攻撃を武器にする形へ戦い方を変化させると、チーム状態は上向き始めた。6~7月はリーグ戦6試合全勝し、上位を伺う勢いを見せている。名波浩監督が勝利にこだわり、現有戦力を最大限に生かそうと試行錯誤した成果がようやく実を結びつつある。

 新潟、名古屋で活躍し、日本代表経験もあるFW20川又堅碁は、ようやくチームにフィットし、6~7月で5ゴールとゴール量産体制に入った。高さと強さを存分に生かし、最前線からの守備でも体を張ってチームに貢献している。今シーズン目玉の補強であったMF10中村俊輔も随所で攻撃にアクセントをつけている。MF15アダイウトンのドリブル突破も脅威で、隙を見てカウンター攻撃を仕掛けてくる。攻撃にも積極的に絡むMF40川辺駿と、激しい守備でボールを奪い取るMF8ムサエフのダブルボランチも安定したパフォーマンスを誇る。守備陣は湘南や新潟で経験を積み、昨シーズンから古巣磐田に復帰したDF3大井健太郎が3バックを統率。神戸から加入したDF41高橋祥平も鋭い読みを生かし、守備の安定をもたらしている。ポーランド国籍のGK21カミンスキーも瞬発力の高さを生かしたシュートストップを見せる。

 仙台はリーグ中断明けから、ペースを握れない時間帯は自陣で5-4-1で構えてボールを奪う戦い方を見せている。前から行くのか、自陣で構えるのか、メリハリをつけて戦えば、堅守と迫力ある攻撃を両立できる。守備の要DF13平岡康裕や、キャプテンMF17富田晋伍がしっかりピッチの中で声を出し、試合の中で的確に守備のスタイルを選択したい。攻撃では佐々木やクリスランにルヴァンカップの時のような、素晴らしい連係からのゴールに期待がかかる。

 磐田は堅守と鋭いカウンター攻撃を武器とする手強い相手だが、仙台も中断期間で攻守のバランスを再整備した。試合の流れをしっかり見極めて戦い、ホームで勝利をつかみ取ろう!