明治安田生命J1リーグは3週間の中断期間を終えて、ようやく再開となる。中断期間中行われたJリーグプレシーズンマッチ・神戸戦では、前半2失点を喫したが、セットプレーからFW20クリスランがゴールを決め、試合終了間際にJリーグ・JFA特別指定選手で、来シーズンから正式に仙台加入となる流通経済大FWジャーメイン良がペナルティエリア内で倒され、PKを決めて同点に追いついた。その後のPK戦で敗れはしたが、試合は大いに盛り上がった。良いムードのまま、今節・柏戦を迎える。
柏は3月18日に行われた第4節、アウェイで対戦。苦しい試合ではあったが、試合終盤MF7奥埜博亮のゴールで1-0で勝利している。また、5月10日に行われたJリーグYBCルヴァンカップでは先制を許したが、試合終盤DF2永戸勝也のクロスからクリスランがゴールを決めた。昨シーズン以来公式戦での負けが無く、相性は良い。
しかし今シーズンの柏は好調だ。ここ2試合こそ連敗を喫したものの、第7節から第16節まで10試合負け無しで現在4位と上位争いに食い込んでいる。攻撃の核は何と言ってもここまで7ゴールのFW9クリスティアーノ。今シーズンは1トップで起用されることが多く、強烈なシュートや、精度の高いプレースキックが武器だ。
そしてU-18出身選手が多数レギュラーに定着しているのも特長だ。成長著しいのがMF19中川寛斗。身長155cmと非常に小柄だが、それを生かし相手DFの間のスペースへ入り込み、トップ下でシュートやアシストなどゴールに絡む動きができる。MF8武富孝介も左サイドからゴール前へと顔を出し、5ゴールを挙げている。2年目のボランチMF17手塚康平も攻撃参加が得意でシュート精度も高い。守備陣でもDF4中谷進之介、DF5中山雄太といったU-18出身選手がレギュラーに定着。GK23中村航輔もここまで全試合フル出場で、日本代表にも招集された。
仙台としては、パス精度が高く、強烈な個性を持つ選手の多い柏に対し、まず高い守備意識を持って試合に入りたい。このところ先制される試合が多いこともあるので、まずは良い守備から良い攻撃を仕掛ける意識を持ちたい。そしてサイド攻撃で相手の隙を突いていきたい。DF4蜂須賀孝治、MF23中野嘉大は隙あらば積極的に縦へ突破し、クロスやシュートで相手守備陣を脅かしたい。
高い技術を誇る選手を多く揃える柏は手強い相手だが、臆せず戦い、何度も諦めずに隙を突いていけば必ずゴールは奪える。チャレンジをくり返し、勝利を呼び込もう!