VP EYES

2017シーズンの幕開けは昨季手堅いサッカーでJ2優勝の札幌と対戦
キャンプで磨き上げた攻撃で「強いベガルタ」を見せつけろ!

 2017シーズンの明治安田生命J1リーグがいよいよ開幕する。今シーズンよりリーグ戦全試合はDAZNが生中継することになり、変革の年となる。

 ベガルタ仙台も大いなる変革の年だ。まず今年6月に完成20周年を迎えるホームスタジアムのユアテックスタジアム仙台が大きく変わる。高密度Wi-Fiが整備され、ご覧になっているV-PRESSもユアスタ内で見られるインターネットコンテンツへと生まれ変わった。さらにバックスタンド最前列壁面には「復興きずなLEDビジョン」が、バックスタンド屋根を照らす「イレブンライト」が設置され、「EXCITINGユアスタ!」として今まで以上に試合を盛り上げる演出がなされる。新しくなったユアスタでぜひ心ゆくまでサッカーをお楽しみいただきたい。

 そしてチームも大きく生まれ変わる。渡邉晋監督は新たに3-4-3フォーメーション採用を決断。1ヶ月以上に及んだキャンプでは新フォーメーションを念入りに調整し、開幕戦で迎え撃つのは昨シーズンJ2優勝し、5年ぶりのJ1でのシーズンを迎える札幌だ。

 札幌は2015シーズン途中より四方田修平監督が指揮を執る。長年指揮を執っていた札幌U-18を全国的な強豪へと育て上げた手腕は確かで、昨シーズンは手堅い守備組織から速攻を決めるスタイルに磨きをかけて、見事J2優勝を成し遂げた。

 攻撃陣は昨シーズン19得点のエースFW9都倉賢が軸となる。さらに仙台で2シーズンプレーしたFW22金園英学が加入。J2優勝に大きく貢献したMF7ジュリーニョ、FW11ヘイス、MF23マセードのブラジル国籍3選手も全員残留。中盤はキャプテンMF10宮澤裕樹、若きボランチMF8深井一希に加え、経験豊富なMF2横山知伸、MF6兵藤慎剛、金園と同時に仙台から移籍のMF20キムミンテが加入したのも心強い。守備陣はDF5増川隆洋、MF15菊地直哉など経験豊富な選手が揃っている。そして元日本代表MF17稲本潤一、MF44小野伸二といったベテランも大きな影響力を持っている。

 このように札幌は侮れないが、今シーズン「Be STRONG」をスローガンに掲げ、強くなる、強くあることを目標とする仙台としては開幕戦から強い姿を見せたい。シャドーストライカーの位置に入ることが濃厚なMF7奥埜博亮、MF10梁勇基に加え、昨シーズンから不動のボランチMF17富田晋伍、MF18三田啓貴、そして両WBの位置に入るMF25菅井直樹、出場の可能性が高いDF2永戸勝也が高い位置を取り、攻撃に人数をかけ、迫力ある攻めを見せたい。FW9平山相太、FW11石原直樹ら新加入ストライカーのゴールにも期待が膨らむ。強くあろうと励む選手たちをサポーターも強い気持ちで後押しして欲しい。大事な開幕戦、一丸となって勝利をつかもう。