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「V PRESS」

　昨シーズンにチームトップの10得点を記録したMF11郷家友太は、意外にも今シーズンここまでの明治安田J2リーグ戦ではゴールがない。JリーグYBCルヴァンカップ・1stラウンド1回戦の沼津戦ではMF14相良竜之介のコーナーキックに頭を合わせて得点しているように、得点感覚の鋭さは健在。だが、2024シーズンの郷家は、これまで以上に味方を生かすため、攻守の下支えをすることが多い。フリーランニングで相手を引きつけて味方をフリーにし、チーム全体に浸透している激しいプレッシングも前線で率先してこなす。「チームが勝つことにフォーカスしているので、焦りはありません」。アシストを筆頭に、チームの勝利につながる働きを地道にこなしている。前線で組むFW7中島元彦も「友太は僕に合わせてポジションを取ってくれている」と背番号11の支えに感謝している。

　攻守に献身的に走り、周囲を生かすプレーを続ける郷家。それだけでじゅうぶんチームにとって大きな存在だが、その姿勢がゴールで報われるときも遠からず来るはずだ。