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「V PRESS」

　仙台に新しい風を吹き込んでいるボランチだ。相手のプレッシャーを恐れず、それ以上の強さで球際の争いを制する。相手の速攻の前に立ち塞がり、スピードアップする前に食い止める。「それが僕の持ち味なので」と涼しい顔で話すが、間違いなくMF6松井蓮之は中盤のファイターだ。

　出足の鋭い松井の守備は、相手の攻撃を寸断する。そしてボールを奪ってからの攻撃への切り替えも早く、体を投げ出して相手のボールをはね返したと思ったら、次の瞬間には前方の味方とのパス交換に参加していることも珍しくない。明治安田J2リーグ第11節・清水戦では後半途中に投入されると、0-2の状態からチームを立て直すエネルギーを注入する役割を果たした。FW7中島元彦が決めたゴールは、松井が中盤での競り合いでボールを奪ったところからシームレスに速攻へ移行したところが起点だった。

　昨シーズンの松井は町田へ期限付き移籍し、J2優勝に貢献した。仙台でも「練習での雰囲気があの町田に似ている」と感じる中で、さらなる成長を目指している。