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1月11日(水)、宮城県南三陸町の南三陸311メモリアルを訪問いたしました。
掲載日:2023年1月12日
1月11日(水)、シーズンスタートに合わせて、東日本大震災の被災地である宮城県南三陸町を訪問いたしました。トップチーム選手・スタッフ、強化部スタッフ、フロントスタッフ、合計62人が、昨年10月にオープンしたばかりの南三陸311メモリアルおよび南三陸さんさん商店街、南三陸町震災復興祈念公園にて、施設見学や献花を行いました。
南三陸311メモリアルでは、当時の写真がいろいろな方の証言と共に展示されています。シアター内ではラーニングプログラムとして、津波発生時の屋上避難など、実際に震災が起きた際の行動についてそれぞれの意見を交換し、ただ映像を視聴するだけではない学びを体験いたしました。見学終了後には、南三陸町長 佐藤仁さまから「復興に向けてベガルタ仙台のみなさんからご支援ご声援をいただいたので、恩返しとして町民みんなで精いっぱい声援を送り、J1昇格を果たしてもらいたい」と今シーズンへの期待を込めたエールをいただきました。
続いて、震災遺構である「防災対策庁舎」に移動し、当時の様子を佐藤町長からお話いただきました。クラブ、チームを代表し、代表取締役社長 佐々木知廣、伊藤彰監督、蜂須賀孝治選手が献花し、哀悼の意を捧げるとともに、今シーズンへの決意を新たにしました。
チーム全体としての活動後、南三陸町の応援選手である真瀬拓海選手をはじめとして、蜂須賀選手、オナイウ情滋選手、菅原龍之介選手、工藤蒼生選手が「ベガルタ仙台 平成の森運動場」の看板設置およびLIMEXカップを使用したベンチ寄贈セレモニーに出席しました。セレモニー終了後には、伊里前小学校の児童と共にミニサッカー教室で交流を深めました。
蜂須賀孝治選手
(映像などを見て)いざ自分の住んでいるところで、避難場所や経路を確認している選手も少ないと思うので、こういう機会に確認しておくことも重要だと思いました。ベガルタ仙台に所属している限り(被災をした)その人たちの分まで戦わないといけないという気持ちになりました。復興に向けて、ベガルタ仙台が先頭に立って仙台・宮城、東北を盛り上げていかないといけません。そのためにもJ2優勝、J1昇格を必ず成し遂げられるようにしたいと思います。
郷家友太選手
僕自身も被災していて、知り合いも家をなくしたりしているので、11年前の思いがフラッシュバックしました。(当時の記憶として)親戚が集まって、ろうそくの明かりで一夜を過ごしたことや、東北のシンボルであったベガルタ仙台、特に川崎F戦は覚えています。まだ完全に復興してないと思いますし、人の痛みは消えていないと思います。自分のような宮城県出身の選手も一緒に入ってきたので、僕たちが中心となって、チームを盛り上げてリーグ優勝し、宮城県を盛り上げていきたいと思います。
伊藤彰監督
いろいろな人の思いを含めて、我々が宮城を代表してしっかりしないとという思いになりました。当時関東にいましたが、その時の思いがよみがえりました。選手やクラブはみなさまに助けてもらっていることが多いので、今度は我々が復興支援の力、象徴にならないといけないと思います。我々がやるべきことはJ2優勝して、みんなが喜べること、この地域の人の力になることがとても重要になってくると思うので、力を合わせて、地域を代表して戦っていきたいと思います。