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1月16日(火)、バンコクFC(タイ)と包括連携協定を締結いたしました。

掲載日:2024年1月17日

(写真左から2番目)タイ バンコクFC オーナー ポンタットアンマヴィワットさま
(写真左)タイ バンコクFC 大久保剛志選手(元ベガルタ仙台)
(写真右)国立大学法人東北大学大学院経済学研究科 教授 政策デザイン研究センター センター長 日引聡さま
(写真右から2番目)株式会社ベガルタ仙台 代表取締役社長 板橋秀樹

ベガルタ仙台は、1月16日(火)に「バンコクFC(タイ)とベガルタ仙台の包括連携に関する協定」を締結し、記者会見を実施いたしました。
本協定は、アカデミー世代交流とグローバル人材の育成、2クラブ間でのSDGs、世界課題をプロジェクト化し、タイ×産学×Jリーグ連携を目指します。
また、本取り組みには先にリリースした、国立大学法人東北大学大学院経済学研究科との包括連携協定に基づき、同大学院も取り組みにご参加いただきます。
東北大学大学院経済学研究科と包括連携協定を締結いたしました。(2024年1月13日掲載)

包括連携に関する記者会見(抜粋)
本協定の趣旨について(株式会社ベガルタ仙台 代表取締役社長 板橋秀樹)

本日はお忙しいところ、バンコクFCと当クラブの包括連携協定締結についての記者会見にお越しをいただき、ありがとうございます。このたびタイT3所属のバンコクFCと連携協定を結びました。今後、主に以下の3つの取り組みを軸として活動を進めてまいります。

1つ目は、アカデミー世代交流とグローバル人材の育成です。若い世代に国際的なSDGs活動やビジネス交流を実体験していただくことで、異文化コミュニケーション力を高め、順応性や柔軟性、敬意尊重を学んでいただきたいと思います。併せてトップチームとの連携も視野に入れながら具体的な活動を模索してまいります。

2つ目は日本初となります、タイ×産学×Jリーグの連携です。先日、包括連携協定を結びました東北大学さまと連携し、地域の課題解決に貢献してきた活動を、今後は国際的に拡大し、日本とタイのスポーツの現場で双方向連携、大学を含めた3者間で地域貢献のイノベーションを活性化させてまいりたいと考えています。

3つ目は、世界や地域の課題をプロジェクト化して継続して取り組むことでございます。当クラブのホームタウンであります仙台市は国際都市を目指しております。その活動の一助となるべくスポーツを通じたシティセールスやインバウンド誘致、海外での販路の拡大、ビジネスマッチング、マーケティング調査などに取り組み、持続可能な取り組みとするための外部資源の導入を目指してまいります。

この3つを掲げて活動を推進してまいりますけれども、みなさまご承知のとおり、初の元旦開催となる日本代表とタイ代表の試合が国立競技場で開催されました。日本とタイはサッカーを通じて非常に密接で友好的な関係を築いております。

タイにおかれましてはJリーグの視聴者数も右肩上がりで増加しており、人気も高まっているとうかがっております。当クラブもサッカー界のグローバル化の時流を捉えて、タイの首都バンコクを拠点とするバンコクFCと連携し、地域を越えて双方にメリットをもたらすウィンウィンの関係を築いてまいります。当クラブは地域に支えられ、育てられて今年クラブ設立30周年を迎えます。これからの30年はグローバルな視点を持ち、地域の国際化に貢献しつつ、アジア、世界に誇れるクラブを目指してまいります。引き続きみなさまのご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

バンコクFCオーナー ポンタットアンマヴィワットさま ごあいさつ(抜粋)

こんにちは。バンコクFCオーナーのポール(通称。 以下ポールオーナー)です。よろしくお願いいたします。
ベガルタ仙台さまとは、サッカー以外の面でもSDGsなどを共に取り組みたいです。これまでもベガルタ仙台の方々と一緒にいろいろを実施してきました。お互いの意見を聞き、同じ方向を向いているので、これからも一緒に成長したいと思っています。

今バンコクFCには大久保選手がいるのでとてもうれしいです。彼がいることで、さまざまな面でベガルタ仙台さまと活動できます。サッカーだけではなく、仙台の観光や日本の文化をタイのみなさんにも知ってもらえるようがんばりたいと思います。よろしくお願いします。

株式会社ベガルタ仙台 代表取締役社長 板橋秀樹 質疑応答(抜粋)

- 包括連携協定を結ぶにいたった経緯を教えてください。

ベガルタ仙台は2022年の12月に初めてタイへ訪問させていただきました。その際にSDGs活動、タイ国内でさまざまな生活の困難を抱えている方々に対する現地のNGOと連携した地域貢献活動で、当時の地域連携課スタッフである菅井直樹やフロントがバンコクでポールオーナーを表敬訪問させていただきました。
その際に、ベガルタ仙台をタイにPRしよう、という地道な活動に対してポールオーナーの賛同をいただき、タイでSDGs活動を継続的に進めていく中で、さらにパートナーとしての関係を強めるべきだ、というご判断もありましたので、私どもの方から連携強化についてお声がけをさせていただきましてご快諾をいただいたという経緯でございます。

タイ バンコクFC オーナー ポンタットアンマヴィワットさま 質疑応答(抜粋)

- ベガルタ仙台の印象をお聞かせください。

ベガルタ仙台は東北でも大きなクラブでタイでもとても有名です。
これからもさらに大きくなると思っていて、バンコクFCは小さなクラブですが、ベガルタ仙台のこれまでの活動を学びながら、共に成長していきたいと考えています。

- SDGs活動について、具体的にどういった分野の活動を進めていきたいですか?

現在、タイでアカデミー活動を展開しています。
加えて、ベガルタ仙台がこれまで実施してきたSDGs活動や、子どもたちの支援などを共有してもらい、それを勉強しながら共に進んでいきたいです。

- バンコクFCとして、東北大学との連携をどのように考えていますか?

自分自身はよいコネクションを持っています。もしタイで何かをやりたいとお考えであれば、いろいろなことが可能だと自信を持っています。

- 将来、どのようなことをやっていきたいですか?

もともとバンコクFCには日本人選手がいませんでしたが、(元ベガルタ仙台の)大久保剛志選手が来てくれて、チームが成長することができました。
日本人選手は真面目ですし、手本となります。もしよい選手がいれば紹介してもらいたいですし、一緒に成長していきたいです。

- 大久保剛志選手が今回の協定ではたした役割はどういったものですか?

彼には選手としてだけでなく、インターナショナルダイレクターというポジションでサポートしてもらっています。
大久保選手の存在があったことでベガルタ仙台との連携が強まるきっかけとなったといえます。

郡和子仙台市長を表敬訪問

記者会見後には仙台市役所を訪れ、郡和子仙台市長を表敬訪問し、意見交換を行いました。

【タイ バンコクFCについて】
タイ王国の首都バンコクをホームタウンとするクラブ。
1999年バンコク・ブラヴォーFCとして創設され、2010年、バンコクFCに改称した。
2023,24シーズン(9月開幕、4月閉幕)は、タイ・リーグ3(タイ3部)に所属。
目標はバンコクゾーンで1位になり、昇格をかけたチャンピオンズリーグラウンドへ進出。