2019明治安田生命J1 第3節 ヴィッセル神戸 2019年03月10日 (日) 14:05 キックオフ ユアテックスタジアム仙台
1 前半 1
0 後半 2
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
スターティングメンバー
GK | 1 | シュミット ダニエル |
DF | 13 | 平岡 康裕 |
DF | 27 | 大岩 一貴 |
DF | 2 | 永戸 勝也 |
MF | 23 | シマオ マテ |
MF | 6 | 兵藤 慎剛 |
MF | 4 | 蜂須賀 孝治 |
MF | 14 | 石原 崇兆 |
FW | 11 | 石原 直樹 |
FW | 20 | 阿部 拓馬 |
FW | 19 | ジャーメイン 良 |
控え
GK | 21 | 関 憲太郎 |
DF | 39 | 金 正也 |
MF | 7 | 関口 訓充 |
MF | 10 | 梁 勇基 |
MF | 15 | 吉尾 海夏 |
MF | 17 | 富田 晋伍 |
FW | 38 | 長沢 駿 |
スターティングメンバー
GK | 18 | キム スンギュ |
DF | 22 | 西 大伍 |
DF | 25 | 大﨑 玲央 |
DF | 33 | ダンクレー |
DF | 19 | 初瀬 亮 |
MF | 5 | 山口 蛍 |
MF | 8 | アンドレス イニエスタ |
MF | 16 | 古橋 亨梧 |
FW | 10 | ルーカス ポドルスキ |
FW | 14 | 三田 啓貴 |
FW | 7 | ダビド ビジャ |
控え
GK | 1 | 前川 黛也 |
DF | 3 | 渡部 博文 |
DF | 32 | 橋本 和 |
MF | 24 | 三原 雅俊 |
MF | 27 | 郷家 友太 |
FW | 13 | 小川 慶治朗 |
FW | 21 | 田中 順也 |
DATA
○入場者数/19,503人
○天候/晴、弱風 ○気温/15.3℃ ○湿度/28%
○ピッチ/全面良芝、水含み ○時間/90分
○主審/松尾一 ○副審/川崎秋仁 大川直也
COACH INTERVIEW監督記者会見
お疲れさまでした。(東日本)震災(発生)から8年が経って、この3月10日に神戸さんとこのユアテックスタジアム仙台で試合ができるということに対して、関わる1人の人間として、まずは感謝をしなければいけないと思っています。サッカーをやれることは当たり前ではないし、こうして試合をやれることが当たり前ではないということ、それを選手にもしっかりと伝えて、選手も同じような思いを持ってピッチに立ってくれたと思います。
その中で、19,000人を越える大勢のサポーターに集まっていただき、ありがとうございます。このような素晴らしい環境、舞台でプレーできること、またその喜びというものも、今日の我々にとってのエネルギーに変えたかった。そういう一戦です。
実際に、立ち上がり、それに前半を含めて、そういう姿勢は見せることができたのかなとは思っています。ただし、後半の入りの、非常にもったいない失点、そこから本来であれば顔を上げて立ち上がる姿だとか、そういうものを見せなければいけない。そして、一度はひっくり返されたものを、再度我々がひっくり返さなければいけない。本来であればそういうものを、1番求められている今日のゲームだったと思います。それができなかったことが、非常に悔しいですし、残念ですし、また今日、被災地に勝利を届けることができなくて、非常に残念に思います。
ただし、これからまだまだシーズンは続いていきます。今日、我々ができなかったこと、味わった悔しさというものを跳ね返すことが、ここからの我々にとって非常に大事で、そういう姿を見せ続けることが、おそらくは今日にできなかった、被災地への我々がやるべきこと、見せるべき姿というものを、「残りのゲームでやってみせろ」と言われているものだと思っていますので、何とかここからひっくり返して、シーズンが終わった頃には、被災地を含めて、いろいろな方々に歓喜や勇気を届けられるようにがんばっていきたいと思います。
■ハーフタイムコメントで「オープンな展開にならないように」という指示がありましたが、後半1分の失点はまさにオープンな展開になってしまいました。その理由をどう考えますか。
(ボールの)失い方ですよね。前半に少し苦しんだのは、我々が取ったところで出ていくところでの、失い方です。そこをひとつ解放しさえすれば、我々はそうとう今日は前進できましたから、前半に苦労した部分はそこです。
でも、後半の立ち上がりのところは、完全に我々がマイボールにして、今から押しこもうとか、今から前進していこう、今から相手の背中をとってやろう、と言うような所での失い方だと思いますので、非常にもったいないですよね。映像で振り返って、実際に失い方が悪かったのか、あるいはマネジメント含めたポジションバランスが悪かったのかということは検証したいと思っていますが、いずれにせよあの時間帯でああいうかたちになってしまったのは、非常にもったいないと思います。
■前半の30分くらいまでは主導権を握れてチャンスも作れていましたが、相手の外国籍選手を中心にちょっと立ち位置を微妙にずらされて決定機を作られてしまったというところで、ピッチ上でより修正する能力が求められていると思いますがいかがでしょうか。
もちろん、おっしゃるように、ピッチの中でいろいろ判断をして、それを共有して、今こういう展開だからこうしようというものは、どんどんスムーズに、スピーディーにやれることが望ましいと思います。
ただし、今日のゲームに関して言うと、戦前に我々が守備の部分で準備をしていたものがあって、実際にそれを前半の途中で少し変えて、というものを、やった部分までは、選手の判断もあったので、そこは尊重してあげたいと思っています。
ただし、そこからまたどうするの、どうなるの、というところは見ることができなかったのが、今日のゲームだったと思うので、もう一度そういうところに関して、ハーフタイムに修正をかけて、またやり方を少し変えたり戻したり、というところもあったのですけれども、そういう部分で、察知能力がもっと高まってくれば、ゲームを落ち着かせて、前半を1-0で帰ってくることができたのかなと思います。
■去年の3月11日には、あまり震災のことを意識させすぎないようなアプローチの仕方をされたということですが、今回はどのようなアプローチをされたのでしょうか。
根本にあるのは、変わりはありません。我々は、被災地東北の唯一のクラブとして、当時の手倉森誠監督が掲げた「希望の光」ということで立ち上がって、ここまで進んできたクラブですから、そういう思いや意志はしっかり引き継いで、ゲームをする、シーズンを戦うということに関しては、なんら変わりはないです。
ただし、おっしゃったように、昨年はそういったところをあえてあまり言わずに、ゲームに送り出しました。でも今日のゲームに関して言うと、「被災地東北のためにやってやろうぜ」と言って送り出した部分はあります。それはなぜかというと、今シーズンが始まるにあたって、「反骨心を持ってシーズンを戦っていこう」という話を選手にはしていました。そして、その反骨心というものは、我々は東北の、Jリーグの中では決して大きくない規模のクラブなので、いかにしてビッグクラブに立ち向かっていくのかと。そしてそういうものを「今シーズン1年かけて見せてやろうぜ」というところで、シーズンの頭に選手に話をしていました。
その反骨心というものは何かというと、まさに、震災の後、本当に何もなくなってしまったような場所から、復興というものを少しずつ積み上げていって、立ち上がってきた、這い上がってきた東北の人たちの精神というものと、同じだと思うのです。勿論、復興はまだ道半ばで、まだまだ時間がかかることは承知していますけれども、それでもこうやって立ち上がってきたこの東北の人たちの思いというものは、おそらく我々のクラブにも、重なる部分は沢山あるだろうと。
そういう反骨心という話をシーズンの頭にしていたので、今年に関して言えば、そういうものとリンクさせて、選手を送り出しました。