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試合日程/結果

2018JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ Aグループ 第5節 横浜F・マリノス

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。水曜日のナイトゲームで、5月とは思えないような寒さだったのですけれども、その中で大勢のサポーターに集まってもらいました。
 リーグ戦のところでなかなか勝てていない時期があって、そこから(明治安田J1リーグの)前節にアウェイの湘南戦からまた2日で今日を迎えるにあたって、選手も非常に、連戦とは思えないようなフレッシュさを出してくれたと思います。
 今、(選手たちと)「今日のゲームは今日のゲームで、ひとつ区切りをつけて、とにかくもう、この勢いを次のゲームにぶつけなければいけないので、みんなでまた広島戦に向けていい準備をしよう」という話をしてきました。そういう勢いを持って、次にのぞめるようなかたちにこれからしていければと思います。

■今日に得点した茂木選手の攻撃面の評価と、課題とされていた守備の方がどうだったかを教えてください。

 あまり個人の評価はしたくないのですが、3点を取ったことは非常に素晴らしいです。守備の部分でも、チームの戦術のタスクというものをやってくれたと思います。

■ウイングバックがフリーでボールを持ってシュートまでいけるようなかたちができましたが、かなりそういった面では狙いが出た手応えはありますか。

 今日のゲームをやるにあたっての、肝の部分でした。横浜FMさんは、非常に最終ラインが高く、それに伴ってゴールキーパーも出てくると。そこに対して、前回(JリーグYBCルヴァンカップ第2節)に三ツ沢でやったときには、「思い切ってシュートを打ってみろ」というようなアイディアも言ったのですが、実際に、そういうチャレンジもあったのが前回の試合でした。
 実際に、そこに対するチャレンジ、あるいは確率を考えると、思い切って狙うのもひとつですけれども、どのように最終ラインの背後を取ったらいいかというものは、この中2日の中で細かく準備をして、まずはオフサイドにかからないように走り抜けること、あるいは最終ラインの背後に出すボールの角度、回転、そういうものは細かく選手には伝えました。
 実際にそれをやったからこそ、おっしゃったような多くのチャンスが作り出せたと思いますし、実際にウイングバックはシュートまでいくシーン、あるいはそこからしっかりと、非常に可能性のあるクロスを上げるシーンが多かったと思います。これは間違いなく、対横浜FMの我々の準備だったので、そういった面が非常に多く出たのは、喜ばしいことです。
 ただし、もっと点を取れたのではないでしょうか。もっと点を取らなければ行けなかったと思います。4点を取って、もちろん勝ちきって、いいゲームだったと思うのですけれども、やはりもっとクオリティーというものは求めていきたいと思います。

■前半の得点直後とか、後半の相手がかたちを変えたり圧力を上げたりしたときとか、少しバタバタした時間帯がありました。そういうときの落ち着きは、ベンチからかなり求めていきましたか。それとも選手に任せましたか。

 言うことはありましたが、実際にその声がどれぐらい彼らに届いているかわからないですし、実際にそれを聞いたとしても、あるいは聞かなかったとしても、判断して、決断して、実行するのは彼ら自身ですから、あまり何か私から彼らに多くを求めたというよりは、あくまでも彼らが判断をして、実行した結果だったとは思います。
 前半は、点を取った後よりも、特に立ち上がりの方がばたついた感じが私はしていて、守備の全体の狙いというものが少し、フィットするまでに相手のフィニッシュにいかれてしまった。そこから実際にうまくボールを取れたのだけれども、やはりマイボールに対する自分たちの準備が遅かった。カウンターで仕留められればいいのですけれども、しとめられないときにどうしてもポジションを取る選手が遅くなったのが非常に気にはなったので、そういった部分はちょっと、ベンチからはしつこく言いました。
でも実際にポジションを取ればボールは動かせるので、前進できるので、チャンスは作れるので、そういうものをしっかりやれた先には、ゲームを落ち着いて運べたのかなと思います。
 後半に相手が立ち位置を変えてきたから我々がそれに対して圧力を感じたというよりは、やはり自分たちの方に問題があったのかな、と思います。むしろ、彼らがかたちを変えてからの方が、守備の部分でつかまえやすくはなったと思います。そこに対して、少し球際のところで入れ替わるシーンが増えた。あるいは先程と一緒なのですが、マイボールのところでイージーなミスがちょっと増えた。いけいけになってしまったところがあったので、そのあたりはもう、やっている選手たちがもっともっと感じて、どうやってゲームをクローズさせるのか、あるいは追加点を奪いにいくのか、あるいは失点を与えないのか、そこはしっかりと判断できればいいかと思います。
 でも、多分、富田とかあのへんがコーチングをしていたと思うので、若い選手たちがそういったものをしっかり身につけられれば、また今日のゲームというものも、これからの成長につながるのかなと思います。

■茂木選手は3点を決めましたが、ルヴァンカップの前節の新潟戦でユースの選手達と一緒に戦って3失点してかなり責任を感じている部分があったようですが、監督は何かアドバイスを与えましたか。

 まず、責任は多いに感じてほしいですよね。この間の新潟戦を振り返れば。別にそれは茂木だけではなくて、やはりあのゲームに関していえばユースの選手を多く出すという決断を私はして、それをしっかりとトップの選手が引っ張っていく作業というものにも期待をして、あのゲームに臨みました。実際にあのような結果になってしまったことには、大いに、責任というか悔しさを感じてほしいとは思っていました。
 あのゲームが終わってから私は、彼に何か話をしたということはないです。もう、何が良くなかったのかというのは、おそらく本人が一番よく分かっていたと思うので、何かあえて言う必要もないですし、それをしっかりと彼が感じ取っていれば、日々のトレーニングから変化は出るだろうとは思っていました。
 では実際に何か大きな変化はあったのかというと、大きな変化は、正直なところトレーニングでは見受けられなかったのですけれども、このゲームに関していえば、茂木を右サイドで使って、右サイドでのタスクというものが明確にあったので、それに対しては今日は非常に前向きなチャレンジをしてくれたのかなとは思います。やはりシュートを打てば何かが起こるとか、2点目もたぶんクロスだと思うのですけれども、あそこまで入っていって思い切って脚を振ればそこで何かが起こるというのは、今日に彼は示してくれたと思います。
 でも、1個1個を振り返れば、たぶん反省するところもたくさんあると思いますから、これに満足することなく、もっともっとやってほしいと思います。