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試合日程/結果

2018 明治安田J1 第33節 鹿島アントラーズ

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。ホーム最終戦ということで、今シーズン最多のサポーターに集まっていただきました。本当に、ありがとうございます。
 ホームで勝ったり負けたり、というような試合がずっと続いていて、前回(のホームゲーム)で鳥栖に敗れるまでは、5試合ですか、負けなしというような時期も作ることができたのですが、理想をいえばそういう時間をもっと長くしたかったですし、今日のリーグ戦におけるホーム最終戦というところも、しっかりと勝ってサポーターと喜びを分かち合って締めくくりたかったなという悔しさがあります。そういうものを届けられずに、サポーターには申し訳ないな、と思っています。
 ゲームに関していえば、立ち上がりは非常に、選手もアグレッシブにゲームに入ってくれたと思いますけれども、ハチ(蜂須賀)の負傷であったり、不用意なフリーキックを与えてリスタートから失点をしてしまったり、といったところから、ちょっとずつ我々の流れが相手にいってしまったのかな、という感じはしています。
 それでもやはり、踏ん張るところは踏ん張って、最低でも勝点1をしっかり取るというゲームにはできたと思うので、そういうところまで持っていけなかったものの悔しさを今は感じています。それをリーグ戦の最後の神戸戦にぶつけて、いい締めくくりをしたいと思います。

■今日の試合で今シーズンにずっと目標に掲げていた5位以内ということがなくなったことを、監督はどのようにとらえていますか。また、前半から中盤のところで野津田選手や奥埜選手に相手が食いついてきたところのスペースを突こうという狙いが見えるシーンもありましたが、そこからうまく決定機までつながらなかったのはなぜでしょうか。

 まず、5位に入れなかったのは、単純に悔しい思い、それだけです。
 あとは、おっしゃるように、相手の食いつきを見てどうやって剥がそうかというところは、狙いとして持っていましたが、まず前半のいい時間帯の時は、2トップが近い関係でいたので、まずはそこで相手のセンターバックを困らせて、その先に我々のインサイドハーフが効果的に攻撃に関わってくる、あるいは追い越して剥がしていく、というところができたと思います。ちょっとそこが、2トップの距離が離れてしまうとどうしても、インサイドハーフが潜りこむ場所を探しづらくなってしまったので、そういうところは、前半の途中とハーフタイムに修正をかけました。
 実際はそこがうまくいって、剥がせたけれども、相手の背後へのパスがずれてしまったり、外せたんだけれどもそのパスがずれてしまったりとか、そういうところの精度の問題は、たくさんあったと思います。
 でもそれは今、我々がずっと向き合っている課題なので、これはもう毎日トレーニングをして、質を上げていくしかない。それを続けるしかない。それでもっともっと選手が上手くなって強くなるということを、信じてやるしかない。そのように思っています。

■前半の先制点がリスタートからで、後半の2点も自分たちのミスからの失点で、鹿島相手にはやってはいけない凡ミスが多かったことについてはどう思いますか。

 おっしゃるように、まずは前半のあの時間帯にリスタートから失点をしてしまうということは、絶対になくさなければいけませんし、非常に勿体なかったと思っています。やはり、スコアが動いて、我々が点をより一層強く取りにいかなければいけない状況が生まれれば、おっしゃったように鹿島さんの得意なものを引き出してしまいます。
 しかし、それに対するミスの仕方ということも当然あって、やはり、よりいい状態でプレーできれば、ミスも減るだろうし、相手も困らせることができます。でも、そのよりいい状態をなかなか作れないで、ボールを動かそうとすると、どうしても相手の予測の中に収まってしまって、ボールを奪われるシーンも増えてしまう。それを凡ミスと言うかどうかはまた置いておくとして、ちょっとずつ準備が遅くなって、ポジションを取るのが遅くなって、というのが重なってしまうと、やはり鹿島さんの思うつぼになってしまうのかな、という印象です。
 これも、おっしゃったように、まずはもっともっと準備を早くすること、怖れずにボールを受けようとすること、その先に、いい状態であればやはりもっともっとミスをなくすこと、そういうところをもっと突き詰めていかないと我々は上に上がれないと思うので、そこは本当に、下を向くことなく、これからもやり続けていければと思います。

■ミスや準備の早さも関係してくるかもしれませんが、前半の立ち上がりがアグレッシブだったのに比べると、後半の立ち上がりは2失点目まで受けに回る時間が長くなっていました。蜂須賀選手の退場でサイドの仕掛けが減ったこともありますが、受けに回ったのは意図していたものだったのでしょうか。

 受けに回ってしまった、と思います。
 勿論、ハーフタイムには「残りの45分でどうやって我々が追いついて、そこからひっくり返すかということを考えれば、守備において不用意に飛びこむこともないし、しっかりと自分たちがコンパクトにした中からボールを奪いにいくというものは作らなければいけないよ」という話をしました。
 その話を受けて重くなってしまったのであれば、もう少し背中を押すような投げかけが必要だったのかもしれません。それは結果論なので、何とも今は言えません。ただし、アタックに回ったときにでも、やはりどうしても全体的にポジションを取るのが遅くなってしまって、ボールを動かすのが滞ってしまうということが続いてしまうと、どうしてもひとりひとりが、もしかしたらミスを怖れて、もっともっと受けなくなってしまうというところが生まれたかもしれないので、後半の45分というのはちょっと悪循環が生まれたものが大きかったかなと思います。
 あとは、18人の中でどうやってここから攻勢に出ようかということを考えた時に、普段やり慣れないポジションで選手を出したことも、今日のゲームに関してはトライしました。実際にそれをもっともっとシミュレーションできて、準備していれば、選手の中でもフィーリングとして持てたかもしれませんが、そこまで落としこめなかったことが私の責任なので、そういった部分では、最後のところでパワーが出なかったのは、そういったメンバーの変更、ポジションの変更での不具合も当然あったと思います。