2018 明治安田J1 第22節 湘南ベルマーレ
お疲れさまでした。久々のホームの勝利というところがおそらく一番フォーカスされると思うのですけれども、実際はそのような状況になってしまった、長らくホームでの勝ちを待たせてしまったサポーターには、ようやく勝利を届けることができてホッとしているのと、嬉しく思うのと、両方です。
ただし、今日のゲームをやるにあたっては、あまりそういうことを、意識はさせずに、今は選手たちがやれていることを、しっかりと表現できるようなメンタリティーとか戦術的な準備をしてきたつもりではあります。前半の入りと後半の入りは非常に良くなくて、実際に失点もしていますし、ピンチも数多くありましたし、相手のミスに助けられた部分も多々あるのですけれども、その後のゲームの修正能力というものが、しっかりと我々の方に流れを運んでくるような、選手たちのしたたかさ、たくましさというものを今日は感じることができたのを、非常に嬉しく思います。
今シーズン初めての逆転勝ちですし、今シーズン最多のサポーターが集まってくれての勝利でしたので、これに満足することなく、もう一度しっかりと引き締めるところは引き締めて、次のゲームに進んでいきたいと思います。
■関口選手が1ゴール1アシストの攻撃でも、オウンゴールはありましたけれども守備でも貢献して素晴らしかったのですが、いかがでしたか。
彼のストロング、しっかりと戦えるところ、走れるところ、高校を卒業してからもう十何年も一緒にやっていて見ているのですけれども、そもそもその彼がそうやってファイトできるというものは、一番の持ち味だと思っています。そういうものを彼が表現してくれるからこそ、チームの士気も高まるというところは、今日もしっかりと表現してくれました。
あとは、しかけの部分で、やはり左サイドに置けば、彼の持ち出しからシュートやクロスというものは、彼はやれる選手ですから、それがようやくゴールやアシストにつながったのは、彼も成功体験として得ることができて、また次もダイナミックなしかけを期待することができるのかな、と思います。
フィジカル的な問題で当初は交代をしていたのですが、この前の柏戦もそうですし、今日もそうですし、戦術的な交代というものがあったので、おそらく90分やれるような体力がもうついてきているでしょうし、またそういう部分では、最後まで走り切ってくれるというような彼の姿にも期待したいと思います。
■修正能力について、後半から相手が4-3-3に形を変えてきたことへの選手たちの対応についてはどうみていましたか。
まず、ハーフタイムで、相手が選手を代えてくる可能性があること、あるいはシステムを変えてくる可能性があること、それは選手たちには話をして、意識としての共有はありました。実際にピッチに立って蓋を開けたら、そうなっていたと。
でも、そこに対してアジャストする時間は、もう少し早くすることができれば良かったな、というのが理想です。ただし、慌てることがなかったですよね。バタバタと。それが、戦術的な修正能力というよりは、メンタルの部分で動じず構えることができたというのは、今日のゲームに関して言えば非常に意義のあることだったのかなと思います。
あとは、我々がその先に追加点を奪って、我々もシステムを変えて対応してはいたのですけれども、その先に、ピッチの富田と話をして、もう一回システムを戻すようなアイディアが彼らの方からあったので、そういうところも含めて、やっとたくましくなってきたかなという感じはしています。
■西村選手が今日で10得点でした。今の成長ぶりへの評価をお願いします。
1点目は、本当に素晴らしいですよね。思い切りの良さと、しっかりとゴールマウスに仕留める技術の高さというのは、素晴らしいものがあるなと思っています。この時点で10点というのも素晴らしいですし。
ただし、あいつのプレーを一つひとつ振り返ると、「今日は11点目を取れたんじゃないの」とか、「この間のゲームで取っていれば12点目じゃないの」とか、「磐田戦で取ってくれれば、星を落とすことなく13点目じゃないの」という思いの方が私は強いので、そういうものを考えると、おそらくとてつもない伸びしろがあるのではないかという感じがしています。
ゴールに向かう姿勢というものは、彼が加入した当初からあるものなので、そこにゴール前の落ち着きと、クォリティーの高さがある、積み課さなったからこその今のパフォーマンスだと思いますし、ただし、本人もそうでしょうけれど、全然満足はしていません。私も。もっとやれると思うので、もっと欲張ってほしいなと思います。
■給水時間の後から西村選手の得点までの間に、シャドーの二人の位置が入れ替わりました。監督からの指示はあったのでしょうか。
すみません、ありません。