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試合日程/結果

2018 明治安田J1 第11節 北海道コンサドーレ札幌

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。世間はゴールデンウイークの初日だと思います。そこで大勢のサポーターにまたユアスタに集まっていただきました。ありがとうございます。願わくばやはりユアスタで、しっかりと勝点3を取る姿を見せ続ければ、もっともっとサポーターも集まってくれるのかなと思いました。
 ゲーム全体の総括としていうと、前半の1失点目は本当に、不用意というかつまらない失点で、自分たちで首を絞めてしまった感じがしています。でもその後にしっかりと落ち着いてボールを動かして、しっかりと相手陣に入っていくと。ミラーゲームで苦しんでいる、とみなさんに良く言われるのですけれども、別に私はそういうふうには思っていなくて、ちゃんと狙いを持ってやれば前進できる、チャンスも作れると。
 ただし、最後の最後のところで、どうしても少し弱気になって、相手に尻を向けてしまうシーンがどうしても見られてしまいました。やはりそういうものがあると、瞬間的に相手にパワーを与えてしまうし、逆に相手に怖さを与えられない。そういうところはやはり、残念だったかな、と思います。
 相手が10人になってから失点してしまう、相手が10人になっても勝ちきれない、それは大いに反省しなければいけないと思いますけれども、最後に、諦めずにしっかりと、我々がしっかり勝点1を取る、あるいは札幌さんに勝点を与えないというところをやれたのはポジティブな要素ととらえて、次のゲームにまた向かっていければと思います。

■前半から、前線からプレッシャーをかける守備で、相手のミスを誘ってボールを奪うことができていたと思いますが、梁選手が相手のディフェンスラインまで上がってプレッシャーをかけたり、攻撃でも高い位置を保ったりした狙いと、それが試合でどれくらいできたかを教えてください。

 守備に関しては、いいものは見せられたと思います。やはり、札幌さんはもっとボールを握りたかっただろうし、握った先に我々を相手陣内に閉じ込めたかったでしょうし、実際にそれができたかというと、札幌さんはおそらくそれはできていなかったと思います。
 それがなぜかというと、我々がしっかりはめにいって、効果的な守備ができたからと思います。攻撃と守備で若干の立ち位置を変えて、自分たちの攻守における狙いを今回は明確にしました。ボランチがあそこまで出ていくのは我々の狙いどおりですし、そこは梁だけに限らず、ボランチ全員が、しっかりとタスクを発揮してくれたと思います。
 ただし、アタックのときに効果的な場所にいなかったり、実際に効果的な場所にいてボールが入っても、先程申し上げたように前を向けるのに向けなかったり、ということが、全体としてもあったので、そこはもったいなかったと思います。
 守備そのものに関して言えば、全体的な狙いというものは表現できたと思います。でも、さっきも言ったように、失点の仕方がつまらなかったので、そこはしっかりと以前の堅さというものを取り戻さなければいけないなと思います。

■ボールを持つ時間が長かったと思いますが、相手が守備ブロックをセットできた段階でボールを持てたときに、ゴールを奪うために何が必要だったと思いますか。

 何度も言っているように、前を向けるかどうかです。向けないのだったら、それは仕方がないです。では、次にアイディアがある人、前を向けている人にボールを回して、展開していきましょうというものは、ずっとトレーニングでもやっているので、そこは慌てる必要はないと思います。
 もしかしたら、見ている人はもっと「前に行けよ」というようなシーンがあるとは思うのですけれども、それはすべてではないと私は思います。向けないときは向けないのです。でも、向けるのに向かないとなると、どうしてもそれは、相手にとって怖くないので、そこはしっかりと前を向きましょう、と。
 そこは何かというと、自分たちがいい立ち位置を取れているのか、立ち位置を取った先に相手がどれくらい食いつくのか、それをいかにして個人で見られるのか、そこに尽きると思うのです。
 あとは、実際に前を向けたとしても、技術的な問題でミスが起きています。それもあると思います。先程も選手に言ってきたのですが、「とにかく、クオリティーを上げるぞ」と。これはもう、練習しかないので、とにかくトレーニング、トレーニング、そこで質を上げる。そしてそこに個人やチームが向き合う。それをやり続けるしかないですよね。
 でもそれを諦めて、投げ出してしまって、前線に高い選手を入れて、ボカンと蹴って、そこのセカンドボールを拾ってみんなでいきましょう、ということをするかというと、私はそこはしないので、みんなでクオリティーを高めて、相手の嫌なところに入っていく、しかけをする、そういうものをこれからもチャレンジし続けて、必ずやれるようにして見せたいと思います。

■ハーフタイムに一気に2人の選手を交代しましたが、それはコンディション面によるものが大きいのでしょうか。それとも連動性の質を上げて攻勢を強めるためでしょうか。

 クオリティーです。
 昨日のトレーニングの中で、まずはヨシ(中野)が、インサイドハーフに入ったときの良さ、そしてナオ(石原)が一番前にはまればいつも通りやれるので、そこはもう織り込み済みだったのですが、ヨシがインサイドハーフに入ったときの良さというものがあらためて確認できたので、もう今日は早い段階で、滞ったときには、早い段階でそこを代えていこうというものはアイディアとしてありました。
 別に、極端に交代した2人が悪かったわけではないのですけれども、やはりそこの違いというものは、入ったナオとあのポジションに移ったヨシは見せられたと思います。だからやはり、そこで前進できるよね、しかけられるよね、ということを、相手にとって嫌だよね、というものは、見せられたと思います。
 でも、右のワイドに入ったハチ(蜂須賀)に関して言えば、もっともっとやらなければだめです。フレッシュなはずなのに、前を取ろうとしないし、それはコンディションなのかはわからないのですが、そこはやはりすごく残念でした。そこは、もっともっと求めてやっていければ、相手にとって脅威になれたのかなと思います。