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試合日程/結果

2017 明治安田J1 第4節 柏レイソル

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。3.11の(明治安田J1第3節)神戸戦、そして直近のJリーグYBCルヴァンカップ(第1節)のFC東京戦、ここで悔しい敗戦、痛い敗戦を喫した後の、今日の柏のゲームでした。中二日という状況で、メンバーを入れ替えたということもありましたけれども、チームの総合力として示さなければいけないのは、その悔しい敗戦からいかにして我々が立ち直るのか、あるいは這い上がる姿を見せるか、というような意気込みでのぞみました。
試合前のミーティングでは、「意地を見せろ」というような話を選手にして送り出しました。そのとおり、本当に魂のこもった、非常に締まったゲームをしてくれたと思います。
ここ二試合の戦術的な反省をいうと、守備の部分でちょっと腰が引けていたものが多々ありましたので、そのあたりを修正しました。やはり、より相手の近くで守る、一歩でも寄せる、半歩でも寄せるというものを今日は徹底しようということで、非常にそういったシーンは数多く見られたと思います。
理想をいえば、我々もレイソルさんのようにしっかりボールを握って動かして、スキを突いて攻撃して、ということもやりたいのですけれども、今日のゲームに限って言うと、非常にピッチがでこぼこで、それがままならない状況もあるだろうと。そして、レイソルさんはホームですし、我々に対して前からプレッシャーに来るだろうという予想を立てていたので、そうなれば長いボールも辞さずに、そのセカンドを拾って攻撃をしましょうというところで、実際に今日、日立台に来て、そのようなゲームプランに変えました。
選手も今日は割り切ってやってくれたと思いますし、理想を言えばこういう状況でも我々もボールを握る、相手を動かすということをやっていきたいとはあらためて感じました。そういう部分を、この代表のゲームがある間に、少しでも上積みしたいですし、質を高めてまたこれからの戦いに繋げていきたいと思います。

■ 前半に5バックの時間が長くなったときは、そのゲームプラン変更に加え、全体的に引き気味にしていたのでしょうか。それとも押しこまれていたのでしょうか。

 仰るとおり、意図的なものもありました。レイソルさんのボールの動かし方も非常に巧みなのですけれども、やはりこのピッチだと思わぬアクシデントも起きるだろうと。そうなれば、彼らはボールを動かして、狙いどころはおそらく中に来ますから、それを奪ってカウンターに出ていくということに、前半は徹しようという話はしました。 
実際にそういうかたちも多かったですし、押しこまれたと見るのか、我々が彼らを引き込んだと見るのか、それぞれだと思うのですが、私からするとしっかり引き込んで、出ていくシーンを作れたと思います。
ただし、その出ていくシーンの精度とか、見る場所が、ちょっと乏しかったので、本当であればもっと鋭いカウンターというものをしかけられたと思います。そこは我々の反省点でもあるので、また今日のゲームをしっかり振り返って、そういうものをこれから繰り出していければ、またチームとしての戦いの幅も広がるのかな、と感じています。

■ 奥埜選手が一瞬の隙を逃さずにゴールを決めました。評価をお願いします。

 実はその前に、一瞬の隙を見せたんですよね。(金久保)順が早いリスタートですぐに出して、受け手の奥埜が反応していればもっと容易く入れられたのかと思います。
でも、本当によくあるのが、ピンチの後にチャンスがあって、チャンスの後にピンチがあって、我々が一瞬あの隙を逃して、チャンスがなくなってしまったと思うのか、あるいはそこからまだまだあると思うのか、そのへんの粘り強さというものは、あの局面でも出してくれたと思います。
あとは前半からなかなかボールが落ち着かないところがあったのですけれども、やはり奥埜の個の能力で時間を作ってくれたり、前進をしてくれたりしたところがありましたので、後半にそういったシーンが増えたのも、前半から彼が献身的にそういったところを厭わずにやってくれたからかなと思っています。
これで、今季2点目です。二桁ゴールもどんどん狙ってほしいですし、シャドーというポジションで今までよりゴールに近いところでプレーしていると思いますから、ゴールというものにこだわって、もっとやってほしいと思います。