VEGALTA SENDAI Official Website BACKNUMBER

試合日程/結果

2016 明治安田J1 1st 第7節 浦和レッズ

2016明治安田生命J1 1stステージ 第7節 浦和レッズ 試合詳細

2016年04月16日 (土) 14:04 キックオフ 埼玉スタジアム2002

入場者数 31,012人 天候 晴、弱風 気温 20℃
湿度 53% ピッチ 全面良芝、乾燥 時間 90分
主審 岡部 拓人 副審 岡野 宇広/和角 敏之
浦和レッズ 3 0 前半 0
3 後半 1
1 ベガルタ仙台
ポジション 番号 選手 選手 番号 ポジション
GK1西川 周作 先発 石川 慧22GK
DF46森脇 良太 大岩 一貴27DF
DF6遠藤 航 平岡 康裕13DF
DF5槙野 智章 渡部 博文3DF
MF24関根 貴大 石川 直樹5DF
MF10柏木 陽介 富田 晋伍17MF
MF22阿部 勇樹 キム ミンテ6MF
MF3宇賀神 友弥 三田 啓貴18MF
MF20李 忠成 奥埜 博亮7MF
MF9武藤 雄樹 野沢 拓也8FW
FW30興梠 慎三 ハモン ロペス20FW
   
GK15大谷 幸輝 控え 田中 勘太40GK
DF4那須 大亮 蜂須賀 孝治4DF
DF16青木 拓矢 二見 宏志23DF
MF7梅崎 司 小島 雅也32DF
MF18駒井 善成 杉浦 恭平19MF
FW11石原 直樹 藤村 慶太26MF
FW13高木 俊幸 西村 拓真30FW
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
20 李 忠成 53分[得点]
54分[得点] 18 三田 啓貴
66分[交代] 8 野沢 拓也 → 26 藤村 慶太
3 宇賀神 友弥 → 7 梅崎 司 73分[交代]
30 興梠 慎三 74分[得点]
9 武藤 雄樹 76分[得点]
78分[警告] 5 石川 直樹
80分[交代] 6 キム ミンテ → 30 西村 拓真
30 興梠 慎三 → 11 石原 直樹 82分[交代]
85分[交代] 27 大岩 一貴 → 4 蜂須賀 孝治
24 関根 貴大 → 18 駒井 善成 89分[交代]
後半前半 前半後半
13720シュート422
8917CK110
7714FK1697
101オフサイド532
000PK000

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。九州で非常に大きな地震があって、被害に遭われた方、亡くなられた方がいるというような状況でのゲームでした。我々もキャンプでお世話になっている地ですから、このアウェイの浦和から我々が勇気や元気や笑顔を届けられるようなゲームをしようと言って送り出したのですけれども、まずはそれをかなえることができなかったことが非常に悔しいですし、九州で非常に悔しい思いをしている方々に残念な思いをさせてしまって申し訳ないなという気持ちになっています。また、仙台からも沢山のサポーターが来てくれましたが、今日に笑顔を届けることができず、非常に残念です。
 浦和さんを相手に、まずは守備から入ろうという話をして、そういったゲームプランで臨んでいました。前半の立ち上がりは少しばたつきましたけれども、じょじょに落ち着きを取り戻して、シュートは打たれましたけれども最後のところでは相手を自由にさせなかったのではないかと思っています。奪った先のカウンターというものは、数は少なかったのですけれども、効果的な配球と飛び出しといったものもあったと思います。
 後半も同じようにゲームを進めていくこと、プラスして少しマイボールの時間を増やしたいというような話をしましたが、そこがちょっとうまくいかなかったことが反省点です。
 1点を失った後に、ここ数試合は立て続けに点を取られていたので、まずはしっかりそこをメンタルとして下を向かないこと、もう一度切り変えてやり直すこと、そういったことを考えれば、三田のゴールで追いつけたのは前の二試合を考えれば少しの成長なのかなと思います。
 しかしながらその後に追加点を奪われましたし、まだまだ我々に課題はたくさんあるということも同時に考えていますので、そういったものをしっかりこれからまた、修正して、まずは次のJリーグヤマザキナビスコカップにつなげていきたいと思います。

■ 今季では初めて4-1-4-1を敷いた狙いと、実際にやってみての評価をお願いします。

 厳密に言うと、4-1-4-1ではないです。アンカーでひとつ後ろに置いたかたちにはしていません。フラットに並べた中での4-5-1というかたちが適切かなと思っています。
 相手のシャドーに対してボールを入れさせない、そこを遮断したいという狙いがありましたので、なおかつ我々のサイドハーフの人間が、相手の広がった森脇選手や槙野選手の所に、プレッシャーにかかれるような狙いを持って、今日のようなシステムにしました。
 現状、けが人が多くて、アタッカーの選手や、サイドハーフの選手が少ないというものも考慮したときに、今日の布陣がベストだろうというかたちで進めていきました。実際に、もちろん冒頭に申し上げたように、序盤は少しばたついて、本来に高い位置を取りたい野沢と奥埜が下げられてしまったという反省点がありますけれども、そこが落ち着いてからは大きな破綻はなかったのではないかと思っています。
 奪った先のアタックという部分でも、(キム・)ミンテがダイナミックに動いてくれましたし、そこでもうひとつ、ふたつ、加勢するところ、あるいは落ち着かせるところができれば良かったと思います。もちろん結果が1-3ですから、「OKだった」とは言いませんけれども、我々の今後のオプションになれるシステムのひとつなのかなと思います。
 あるいは、けが人が戻ってくるまで、こういったかたちで推移することもまた引き続き考えなければいけないのかなとも感じています。

■ 浦和が前からボールを取りに行くことがわかっていたとは思いますが、2(失)点目がまさにそのようなかたちになったことで、あの失点に残念な思いがあるのではないでしょうか。

 そこが今年の浦和さんの一番のストロング(長所)だということは、ミーティングとトレーニングでずっとしてきました。ですので、状態が悪ければ、状態のいい人に預けて、ひとつ飛ばしてそこの飛ばした先に潜りこんでいこうと、そうすれば数的優位を作れるといったところで、前半はシンプルにそういう展開にできたと思います。
ただし、それだけですとやはりハモン(・ロペス)が孤立してしまうので、ハーフタイムに言ったのは、それと並行して、ひとつ逆サイドの斜めの中盤を見られると、そこにも広大なスペースがあるから、加勢しながらカウンターにいけるぞという話をしていました。
 もちろん、ミンテがヘッドダウンしてしまったので、あの状況からこねて何かをするというと、やはりああいうようなかたちにはなると思います。もう少し周りがサポートをして、展開するような、前半と同じようなかたちが取れれば、もちろんあの失点は回避できたと思います。
 ただし、ミンテがひとつふたつこねたときに、入れ替わりそうにはなったんです。あそこが確実に入れ替わって次につなげられれば、あるいは我々の大きなチャンスになったかもしれないし、もしかしたらミンテにも判断ミスがあったかもしれません。それを助けるまわりのサポートというところも同時に修正していかなければいけないと思っています。

■ 明治安田J1リーグ戦で初出場した、西村選手の起用の意図と評価をお願いします。

 2点のビハインドを負ったので、(西村)拓真を入れて、4-4-2にしました。少しリスクは負いますけれども、まずは前で二度追い、三度追いしてもらって、相手の出どころを塞ぐと。あるいは、我々がボールを保持したときは、1トップだったのが2トップになりますから、ハモンの近くに選手を置けますし、そういったところでスペースはあるので、そこのスペースにどんどん流れていくというような指示を送ってピッチに入れました。
 初めてのJリーグ戦ですけれども、臆することなくやってくれたのかなと思います。願わくば、シュートを打つとかゴールを陥れるとか、FWですからそういった仕事もしてほしかったのですが、時間も時間で、難しい状況ではあったので、満足することなく、今後の彼の成長とチームの成長につなげていってくれればと思います。

■ これでリーグ戦は4連敗し、3試合連続3失点ということになりましたが、それをどのように受け止めていますか。

 まずは、リーグ戦で連敗をしているのは事実なのですけれども、Jリーグヤマザキナビスコカップと並行して戦っている中で、「公式戦の連敗を避けよう」という話をずっと選手にはしていました。それがひとつチームのバイオリズムになると私は思っています。そういった意味で考えると、もちろんリーグ戦で4連敗ですから、前回のG大阪戦からいくと、公式戦で初めての連敗なんですね。そういったことの方が、悔しさとしては大きいという感じはしています。
 もちろん、3失点を3試合連続でしていますから、守備がどうなんだとか、整理しなければいけないんじゃないか、という話にはなりますけれども、我々は今年に違った取り組み、トライをしていますので、失点を防ぐためにはもう少し攻撃の手立てを増やさなければいけませんし、ボールを握る時間を増やさなければいけませんし、そういったことに臆病になることなく、サポートを取り続けることもやり続けなければなりません。後ろ向きにならずに、そういった今年のキャンプからやっていることも、並行してこれからもっともっと研ぎ澄ませることで、失点を減らす、勝ちに結びつけるということを、取り組んでいきたいと思っています。

■ 2点をリードされてから前に、前にと出て戦えましたが、守備から入ったのは、お互いに攻めに出るようにしたらやられてしまうという感覚があったのでしょうか。

 間違いなく浦和レッズさんというチームは、日本でクラブの規模としても大きいですし、タイトルを獲得したことのあるチームですし、間違いなく強豪のチームのひとつであるという認識は、私の中にあります。
 おっしゃったようにその浦和さんに対して我々が前からどんどんかかっていって、お互いに攻め合う、あるいはプレッシャーをかけ合うようなゲーム展開にすることが、もちろん私の頭の片隅には、理想のひとつとしてはあります。ただし、今の我々のチームの状況は、けが人も多いですし、その浦和レッズさんのアタックを防ぐ手立て、あるいは我々が浦和レッズさんを押しこむ手立てを考えた時には、今日のようなゲームプランがベターだろうと。ベストではないかもしれませんが、ベターだろうという判断が、私の中にはありました。
 もともとベガルタ仙台というチームは、堅守が特徴で、あそこのディフェンディングサードでしっかり守りきる力があるチームだと私は自負していますので、そういった我々のチームのストロングと今のチーム状況を考えた時には、今日のような展開になること、ゲームプランになることは、容易に想像できました。ただし、おっしゃったように、最後のところでやらせていなかったことも当然ありますが、最終的にみっつはやられていたので、もう少しあと1メートルでも2メートルでもラインを押し上げたいという話は、実はハーフタイムにもしていましたから、そこができなかったことにもフォーカスしないといけませんし、もちろんゆくゆくは前線からハイプレッシャーをかけ続けて、それで相手を圧倒するようなチームというものも、もちろん頭の片隅には理想としてありますので、今のチームを高めることと、自分の理想を追求することと、そういったものはしっかりと冷静に判断しながら進めていきたいと思います。