2015 明治安田J1 2nd 第16節 サガン鳥栖
<総括>
お疲れさまです。まずは遠い仙台から、この九州の鳥栖の地まで300人近いサポーターが来てくれたと聞いています。また、我々のキャンプ地である宮崎の延岡市からも、また鹿児島からも、わざわざ鳥栖まで駆けつけてくれました。そういっ.lた方々に感謝を申し上げると同時に、勝点3を届けられずに非常に悔しい思いでいます。
立ち上がりに、鳥栖さんのメンバー表を見たときに、どういった布陣で来るのか、あるいは相手の立ち位置がどうなるのかといったところをしっかり確認して入ろうといったところだったのですが、それが把握できないまま、相手の前線の飛び出し、あるいは二列目の飛び出しに対応できず、失点してしまったのは非常にもったいなかったと思っています。
そのあとに、ゲームをしっかり落ち着かせることができましたし、攻撃でも、少しこの鳥栖戦に向かうにあたって、我々がしっかりボールを保持する時間を増やそうと、そこからアタックして、どのようなしかけでチャンスを作ろうかとトレーニングしてきた部分を、より多く出すことができたのかなと思っています。
チャンスも多かったと思いますし、シュートシーンもたくさんあったと思います。しかしながら我々はプロですので、それをしっかり決めきること、あるいは勝ちきることで評価されるという話を、今、選手ともしていました。日頃のトレーニングから、やはりもっともっと突き詰めて、ミスを減らす作業、その中でトライする作業というものをやりながら、最後のリーグ戦1戦、また天皇杯、先々続くところまで、トライをし続けていきたいと思っています。
■前節から先発を代えて、鎌田選手をボランチで起用しました。その意図を教えてください。
ここ数試合は、ボランチの富田のパートナーというところで替わっています。そこにあるのは、常に練習でも競争なので、その中で、いい状態であった(鎌田)次郎を思い切って使うという判断をしました。
鳥栖さんが、豊田選手が入れば、最近は下のボールでの展開も増えていますけれども、確実にロングボールは増えるだろうと、いうようなところの予想も立っていましたし、それに対して一つ前に蓋をする、あるいはセカンドボールを拾う、あるいは次郎がそのまま競るというシーンを準備して、起用しました。本当に、久々のボランチとは思えない、安定した守備も見せてくれていましたし、効果的な配球も数多くあったと思います。またもう一度トライをしてみたいと思わせるくらいのパフォーマンスをしてくれたと思っています。
■「メンバー表を見て立ち位置が確認できないまま…」とありましたが、それが攻撃面で影響したところは何かありますか。
3バックで来るということは、鳥栖さんのアップのところで確認できたのですが、中盤の構成があのようなかたちになるというのが、ちょっと想定外でした。そこで実際、彼らの中盤の選手、あるいは最前線の選手の立ち位置で、実際に我々のところで規定をしようか、あるいはどこで食いつかせてその背中を取ろうかというトレーニングをずっと今週はしてきたのですが、ちょっとそこで、トレーニングでやってきたことと景色が違うなというものを、選手は感じていたと思います。
ただし、それももう、15分過ぎくらいから、やっぱりここは空いてくるなという部分をちゃんと使えていましたし、むしろ中盤の鳥栖の人数が少ない分、我々が効果的に彼らを揺さぶってアタックをしかけることができたと思います。
ですので、最初の10分、15分以外は、特に我々のアタックに対して、不利益があったとは思っていません。