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試合日程/結果

2015 明治安田J1 2nd 第14節 清水エスパルス

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 お疲れさまでした。まずは遠い清水まで、本当に大勢のサポーターに駆けつけていただいたことに、心から感謝を申し上げます。彼らの声援のおかげで、我々は非常に集中した、引き締まったゲームをすることができたのかな、というふうに思います。
 それぞれのチームが置かれている状況、そういったものはしっかり理解しながら、いろいろなことが起こると想定して、「まずはメンタルの準備をしよう」という話をしてこの試合に臨みました。
 我々は天皇杯から中二日のゲームでしたけれども、メンバーをフレッシュに代えたとはいえ、準備期間はそう長くはなかったのですが、まずはそういったメンタルの準備と、あとは戦術的なところでは、相手どうこうというより、我々の攻守における優先順位というものを明確にしてやろうというようなところで、しっかり狙いを持ってやれたのかなと感じています。
 点を取った後に押しこまれる時間も長かったのですけれども、ボールを奪った先にやはりもう一つ、二つ確実につなぐといったところ、あるいは後ろでもう少しボールを保持して、相手を動かすといったところをもっともっと高めることができれば、より質の高い仙台のサッカーというものを表現できるのかなと感じていますので、これで満足することなくしっかり反省するところはしてから、次に進んでいきたいと思います。

■富田選手がキム・ミンテ選手をフォローしながら、中盤でいい貢献をしていましたが、監督から見た評価はいかがでしょうか。
 今日に限らず、彼はもうキャプテンとしてずっとゲームに出ていますし、誰と組んでもああいうプレー、パフォーマンスをしてくれていると信用しています。(キム・)ミンテとは久々のコンビだったのですけれど、まずこのゲームを迎えるにあたってフレッシュな人材を使いたいという私の判断で、ミンテを使いました。
 ミンテの良さを出すために、(富田)晋伍には我慢してもらう、あるいはバランスを取ってもらうという作業は、試合の前から話をしていたのですけれども、本当にそういったところで、彼はインテリジェンスで、チームを引き締めながら、守備をしてくれたのかなと思います。

■ヘディングで決勝点を決めてくれたハモン・ロペス選手の評価と、天皇杯で途中出場ながら長い間出ていたので、中二日での彼の頑張りというものをどうとらえていますか。
 まず、天皇杯の出場時間は、そんなに長くなく、本人と話しても「そんなに疲れていない」ということだったので、体力的な問題はないだろうと思いました。
 リスタートからのゴールでしたけれども、天皇杯(3回戦の)PK戦でのスカウティング同様に、今回も我々のコーチングスタッフが、細かいところを分析して、選手に一つアイディアを授けて、トライをしました。
 本当にそれを実際にやるのは選手ですから、それを成功体験に結びつけた彼らの力を感じますし、しっかりねじこんだハモン(・ロペス)の質の高さというものもあったと思います。
 ただし、全体を通してみれば、もう少しボールをおさめてくれれば、もっと我々の時間も増えたでしょうし、我々がボールを保持する時間も増えたでしょうし、そういったところで、もう少し主導権を握りたいというところも感じてはいたのですが、難しいゲームでしたので、最後まで攻守に渡って躍動してくれたと感じています。

■リードして迎えた終盤の交代で、武井選手を高い位置で使いましたが、その投入意図を教えてください。
 ゲームプランをいろいろ考える中で、最後は相手にパワープレーもあるだろうと。そのときには後ろを5枚にして守ろうかというところも 考えていたのですけれども、今日のゲームの流れを見ると、後ろを重くするよりは、前でふたをしに行った方がいいのではないかというのが、私の判断の中ではありました。
 そう考えたときに、武井はもともとボランチの選手ですけれども、セカンドボールを拾う作業であるとか、ファーストディフェンダーになる判断とか、そういったものに非常に長けていますので、そういったところを期待して起用しました。
 実際に、ミンテが最終ラインに吸収されて、5枚になりがちなところもありましたけれども、そのぶんも武井がすっと下りていって、ボランチの役割をするようなこともやってくれましたし、本当に彼の判断力の高さと、短い時間ですけれども、戦術眼の高さを見せてくれたと思います。

■昨日の紅白戦では金園選手とハモン・ロペス選手が2トップを組んでいましたが、今日は奥埜選手とハモン・ロペス選手の組み合わせになりました。その2人を起用した理由を教えてください。
 金園が負傷しました。昨日のトレーニングで負傷してこちらに来ることができない状況でしたので、今日のようなスタメンに変えました。