第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦
第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦 公式記録
2013年11月16日(土)13:00 キックオフ IAIスタジアム日本平
入場者数 | 5,019人 | 天候 | 晴 | 気温 | 16.5℃ |
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湿度 | 46% | ピッチ | 全面良芝、乾燥 | 時間 | 90分 |
主審 | 木村 博之 | 副審 | 戸田 東吾 / 馬場 規 |
清水エスパルス | 0 | 0 前半 0 0 後半 1 |
1 | ベガルタ仙台 |
ポジション | 番号 | 選手 | 選手 | 番号 | ポジション | |
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GK | 21 | 櫛引 政敏 | 先発 | 林 卓人 | 16 | GK |
DF | 28 | 吉田 豊 | 菅井 直樹 | 25 | DF | |
DF | 3 | 平岡 康裕 | 鎌田 次郎 | 2 | DF | |
DF | 4 | カルフィン ヨン ア ピン | 角田 誠 | 6 | DF | |
DF | 6 | 杉山 浩太 | 石川 直樹 | 5 | DF | |
MF | 8 | 石毛 秀樹 | 富田 晋伍 | 17 | MF | |
MF | 38 | 本田 拓也 | 太田 吉彰 | 11 | MF | |
MF | 20 | 竹内 涼 | 梁 勇基 | 10 | MF | |
MF | 10 | 河井 陽介 | 松下 年宏 | 8 | MF | |
FW | 14 | 伊藤 翔 | 赤嶺 真吾 | 24 | FW | |
FW | 39 | ラドンチッチ | ウイルソン | 18 | FW | |
GK | 31 | 高原 寿康 | 控え | 桜井 繁 | 1 | GK |
DF | 5 | 村松 大輔 | 渡辺 広大 | 3 | DF | |
MF | 7 | 八反田 康平 | 田村 直也 | 23 | MF | |
MF | 17 | 藤田 息吹 | 佐々木 勇人 | 14 | MF | |
MF | 34 | 高木 純平 | 武藤 雄樹 | 19 | FW | |
FW | 13 | 高木 俊幸 | 中原 貴之 | 9 | FW | |
FW | 35 | 村田 和哉 | 柳沢 敦 | 13 | FW |
試合経過(得点、選手交代、警告、退場) | ||
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■ 10 河井 陽介 | 54分[警告] | |
55分[交代] | 5 石川 直樹 → 23 田村 直也 | |
10 河井 陽介 → 35 村田 和哉 | 62分[交代] | |
78分[交代] | 11 太田 吉彰 → 14 佐々木 勇人 | |
82分[得点] | 10 梁 勇基 | |
20 竹内 涼 → 13 高木 俊幸 | 83分[交代] | |
38 本田 拓也 → 7 八反田 康平 | 90分[交代] | |
90+2分[交代] | 8 松下 年宏 → 3 渡辺 広大 |
後半 | 前半 | 計 | 計 | 前半 | 後半 | |
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9 | 4 | 13 | シュート | 9 | 5 | 4 |
3 | 3 | 6 | CK | 1 | 1 | 0 |
9 | 9 | 18 | FK | 13 | 7 | 6 |
2 | 2 | 4 | オフサイド | 3 | 3 | 0 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
<総括>
嬉しいです。
天皇杯のこの4回戦で、難敵の清水と当たることになりました。ここが鬼門だと感じている人もいるし、チームでもそういったジンクスや相性、縁というものを充分考えた上で、「清水とはリーグ戦ではこれまで(手倉森監督就任以来)勝ったことがなくて、カップ戦では当たったことがなくて、逆にこういう天皇杯で当たることで、ジンクスが変わるんじゃないか」という話を昨日のミーティングでしていました。
「だからこそ、リーグ戦のなかで勝てないことはない。自分達の力を示してやろうと思いながら、常に気負った結果、常に足下をすくわれてきました。「何とかなるんじゃないかというような気持ちでやろう」という話をして、そのなかで、いつもボールを握って主導権を取ろうとして、ねじ伏せようとした戦いで、逆にカウンター気味の敗戦を喫してきた清水に対して、「我々が逆にチャレンジャーとして守備から入ろう」という話をして、派手さはなかったですけれども、守備に対する厳しさ、手堅さを持ちながら、0-0でいく覚悟をして、上手いゲームコントロールで勝つことができたなと思っています。
試合が終わってからも選手たちには「これがトーナメントメンタルだ」という話をしました。「まずはくだらない失点をしないこと。それが見える者は、必ず勝つ確率が高くなる」という話をして、まずは敵地だし、そういった謙虚さを持ちながら戦った成果の勝利だなと感じています。
これで仙台のサポーターも一気に天皇杯に対しての期待が高まるし、宮城では楽天の優勝で盛り上がっていますけれど、年の瀬まで今度はベガルタが盛り上げていけるように、この大会を頑張っていきたいと思います。
■守備から入った前半では押されていましたが、後半は高い位置でボールを持てるようになりました。もともと後半勝負のプランだったのでしょうか、それともハーフタイムに修正を加えたのでしょうか。
ゲームが始まって、「0-0で進めればいい」というところに対して、攻めこまれても慌てず対応していたという面では、これはもう、後半だなというところを自分も感じていたし、選手たちもそういうプランにはなりました。
もちろん清水の攻勢というものもありましたけれど、後半は彼らのボールサイドに対するプレッシングで、逆サイドを見るようにしようと。「そうすればもう少しボールを握れるよ」という話をして、多少清水のプレッシャーと運動量が少しコントロールしがちになっていることに対して、自分達も相手陣でボールを動かせるようになったことに対しては、敵地のゲームにしてはラッキーだったと思っています。
それでも赤嶺の一対一のシュートチャンスを櫛引に阻まれたあとに、清水がまた押し返してきたのですが、やはりピンチの後にチャンスがあるのがサッカーだし、しのいだ方にまたビッグチャンスが来るということで、我々が取れただけだろうと思います。そのあとに時間をうまく使ってしのげたのは良かったと思います。
■後半にボールを持てた中で、清水のカウンターで危ない場面を作られたのは、今までの記憶からすれば嫌な流れではありませんでしたか。どういうふうに選手には声をかけましたか。
まずはやはり、「攻撃ではやり切ることを念頭に置け」という話をしました。取られたときには確実に帰ること、と。確かにカウンターは食らいましたけれども、カウンターに出ていく勢いというところで清水が精度を欠いてくれている部分は、ゲームを通じて感じていたので、それを選手たちも感じていて、慌てないで対応ができていたんだろうなと思いました。
そこは本当に、敵地で戦っているときに、落ち着いて、冷静にやろうという話をして、選手たちはその通り、状況を見て慌てずに対応してくれたと思います。
■アディショナルタイム3分間は長く感じましたが、延長戦もありえるというなかで3枚目のカードを切るタイミングは難しくありませんでしたか。
「表示が出たら渡辺広大でいくぞ」という話をして準備していました。出す前にも、「これでもし延長にいっていたらどうするか」ということも考えたのですけれど、迷って投入するよりも「もう延長戦はしないぞ」というメッセージの交代として送りこみましたから、案の定ロングスローやセットプレーが続く中で、一回渡辺広大が左サイドでかわされましたけれど、チームに対してはいいメッセージになったのかなと思います。