VEGALTA SENDAI Official Website BACKNUMBER

試合日程/結果

ヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 準々決勝 第2戦

<手倉森誠監督記者会見>

<総括>

 残念な結果に終わってしまいました。
 この大会は決勝トーナメントからで、ACLに出場して国を背負って戦って、そこで得たものをこの大会にしっかり表現しようと。そして、クラブ初の四強入りを合言葉にして挑んだゲームでした。
 第2戦で、今日も負けてしまいましたけれども、第1戦の結果を覆せませんでした。敗戦のビハインドから始まっているというこのゲームの中で、まずはやはり勝たなければなりません。
 勢いを持って1点目を取れたところまでは良かったのですが、それでも相手も攻撃力のあるチームですから、1点を覚悟しながらのゲームで、コントロールしながら、というなかで話をしてみたものの、1-0で準決勝に進出できる状況を整えてゲームに入れたところに対して、その時間をいかに長くするのかが、できませんでした。そのところが、このゲームをまた難しくさせてしまいました。
 守ってカウンターで、という、フロンターレのリードしている状況での入り方で早めに同点ゴールを許したこと、そして2失点目を食らったというところで、2点を取られたら今度は4点が必要になってくるわけで、そういった今度のしかけは、後半に挽回して見せようと思ったところでの3点目、と、そこのコントロールの部分が若干欠けた部分、そこがアウェイゴールの難しさでした。そこに頭が向くと、なかなか攻撃と守備とどっちにそのシチュエーションで重きを置くかというところに難しさを感じさせられたゲームでした。3点を取られれば、5点が必要になってくるので。
 「それでも最後まで点を取りにいった姿勢というのは、これからのリーグに生かされなければいけない」という話をチーム内でもしてきました。「これからの戦いの中でアウェイゴールというものはもう一切ないので、勝たなければいけない試合の中で今度はしっかりしたコントロール力を見せて勝つという力を身につけよう。今日の負けをしっかり薬にできるかは我々次第だ」という話をしてきました。
 挽回するには、もうリーグ戦ではい上がっていくところをサポーターや、支えてくれるみんなに示すしかない、というところです。ひとつの大会が終わって、フロンターレは勝ち上がりましたけれども、我々は負けて下がっているわけではないので、気持ちをしっかり持って、次の7月のリーグ再開を迎えたいと思います。

■1-0にしたあとは2点目を取りにいくように見えましたが、監督はどのように見ていましたか。

 それがコントロール力です。何でもスコアでメンタルは動くし、その状況の中で相手がどう思っているのか、では我々の状況がどうなのか、で、しかけるべきか否かということは判断しないといけません。
 確かにあの入り方ができて2点目のチャンスも来そうだったというところに、選手たちが前がかりになった部分で1点を取られたというのは、それが攻守の裏表というか、そのときに例えば、押しこまれていた状況でゲームが始まって、なんとか1点を取れれば、「じゃあ1-0の時間を長くしよう、まず守備だ」というところに重きがいったかもしれません。
 ミーティングの中でも「イケイケになってはいけない」というところを言ってきたし、状況を見て、行かなければいけない状況というものも共通理解を持ってやろうとなったときに、まずチームは2点目を取りにいってしまいました。結果論ですけれど、その状況で1点を取られたわけですから。そこのところで、なんとか勝ち逃げようというようなところの心理の方が強かったと思います。
 最初に2点目を取ることで、最初の優位的な状況を作りたかったプレーというのは確かだったとは思います。それが本当に、「なんとか覆してみせよう」という気持ちがちょっと空回りした結果かと思います。