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試合日程/結果

第28節 ジュビロ磐田

<手倉森誠監督記者会見>

<総括>

 今日は両チームにとって、何が何でも勝点3が欲しいゲームでした。自分達も、上位に食いこむためには今日はどうしても勝点3が欲しかった。ジュビロも残留争いに巻き込まれていますけれど、残留のためには(勝点)3が欲しい。「その思いがぶつかれば、自然と激しいゲームになることを覚悟するべきだ」という話をしました。
 本当に立ち上がりから激しかったし、ゲームが落ち着くにつれてこのゲームを取るための狙いというものが、駆け引きとして現れたゲームだったと思います。ジュビロはブロックを組んでのカウンターというところに勝機を見出したし、我々はブロックを組んでいる相手に対して工夫が必要なゲームだったし、その中で1点を取る前に、富田晋伍のあの決定的なチャンスで仕留めて、あの先制点が2点目になれれば、とらえられたゲームだったのかなと思いますけれども、1-0で進んでいれば、ジュビロも勝点3への可能性というものに対して、また再度、エネルギーが出てくると。失点というものは、まさにそのエネルギーから我々が与えたものだと思っています。
 やはり、これが磐田対仙台のゲームだなと思います。いつもがっぷり四つで、いつもドラマティックで、今回に関しては本当にセキさん(関塚監督)やテツ(長澤コーチ)やベンチの面々も、森下さん(GKコーチ)も仲間同士の戦いで、誰も譲るわけにはいかないという思いが、本当にピッチに現れたゲームだったと思います。
「これぐらいのゲームができるんだ」というのを、残り6試合でまた継続して表現していきたいと思うし、自分達が上位争いをするにはジュビロにもこれからの試合で勝ってもらわないといけないので、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。
 ちょっと2008年のJ1・J2入れ替え戦を戦った雰囲気とはまたサポーターの位置が変わったりして様変わりしましたけれど、遠く仙台から来てくれたサポーターに勝点3を届けられなかったのは残念ですけれど、来てもらったことに非常に感謝しています。

■先制点を取った後のゲームプランはどういうものでしたか。また、二試合連続引き分けで、勝点を1から3にするには、今日は何が足りなかったのでしょうか。

 1点を取れば2点目を取りに行くし、勝つためのプランはそのまま遂行していたと思います。そのためにひとつ、ゲームの分かれ道というものがあって、その前に奪いきれるか、あとは相手がパワーを持ったときにしのぎきれるかというところが大事になってきます。
 やりたいことをやらせないということがサッカーのゲームなので、菅井のところでの交代が失点してからになったのですけれど、1-0でリードしている間に、我々はあのカードを切ると3枚目になってしまいます。その状況の中で、1-0でいきなり守備意識を高めるのはチームにとってどうなんだろうと考えました。だからこそ、なるべくもう少し、あと5分くらいしのぎきりたかった時間帯もその失点の時間帯と重なったところだと思います。
(勝点)3を取るためには、2点目が必要だということです。今日は取れなかっただけです。そういう意味で、前半のあのウイルソンの交代というものは、自分としてはこの激しいゲームをアウェイで、75分から失点の多いジュビロに対して、そこが勝負どころだと思っていましたから、そこにもう一枚カードが切れなかったアクシデントが、今日は最後まで響いたなと思います。

■ウイルソン選手の状態を教えてください。

 次節には影響ありません。「病院に行かなくていいのか?」と聞いたら本人も「大丈夫」ということでした。やっているうちにピッチ上でめまいがして倒れ込んでしまったということです。前半のうちに控え室で安静にしていたら回復も見えたので、そのまま休ませておけばいいということでした。精密検査は必要だと思うので、帰ってから処置をしたいと思います。

■先発の柳沢選手に期待していることと、今日の交代の理由を教えてください。

 今、チームが非常にボールを握れるようになってきた中で、オフ・ザ・ボールの動きを何度でも繰り返せる選手が機能しだしています。その一人が柳沢だと思っています。
 去年、おととしと、堅守速攻ということを考えれば、まずはボールを奪いにいくところが我々のスタイルだったのですが、ボールを握れるようになったときに、自チームでボールを動かしているときの間のポジション取りは、柳沢の真骨頂です。それをチームに落とし込めることを期待しています。
 途中で交代したのは、ちょっと守備も頑張ってくれているので、足にきたところも見えました。そこはひとつ、武藤にスイッチするところでした。
 本来であれば、ウイルソンとの交代の部分で、ウイルソン、柳沢、赤嶺とうまくローテーションしていければというところはありましたが、柳沢の交代はそういう意味で、武藤と交代することで、少し前線を活性化しようとしました。