VEGALTA SENDAI Official Website BACKNUMBER

試合日程/結果

第26節 大宮アルディージャ

<手倉森誠監督記者会見>

<総括>

 嬉しいです。「今日のゲームで、大宮はまだまだ上位を狙える位置にいる。今シーズン初黒星を喫した相手に対して、勝てたら勢いに乗るだろう。それくらいのエネルギーを自分達は与えることになる」という話をしました。
 厳しい試合を覚悟して、自分達は前節に見せたようなコレクティブでコンパクトなサッカーをやろうとしました。
 大宮のウィーク(ポイント)は立ち上がりに、ここのところ負けていたときは失点していたのですが、自分達には入り方が大きくこのゲームを左右すると思いました。
 それでも、これまでになく大宮の方が立ち上がりに攻勢に出ました。自分達もそこに対して、いい入り方ができなかったときに、前半をしのぐしかないと割り切っていたので、コントロールできたのが非常に良かったと思います。
 去年も、一昨年も、ここでゲームをすると、必ず先手を取られたのは我々だったので、その反省としては、このピッチが良すぎることで、球足が速くてコントロールが追いつかなくなっていました。「足下で受けたボールをはじいて、取られてしまうというところが、まだ時間とともに慣れなければいけなかった」という話をハーフタイムにもして、「後半はインサイドで強いパスを蹴らなくてもいいくらいの距離を保とう。そうすれば相手の中列をとらえて、ユニットを破ることができる」という話をしました。
 それを選手達も思いだして、ここでのげんの良さというものを最後まで信じて戦った結果で、非常に大きかったと思いますし、選手が何よりもそういった、全員でコントロールがきくゲームをここ2戦でできたというところで、ここから本当に上位に対してプレッシャーをかけていきたいと。次節に横浜FMを迎えるときに、我々は勝って勢いを持って彼らを迎えなければいけないと。そのシチュエーションを自分達で作ろうと。その通りになって本当に良かったと思います。

■西日が結構厳しい中でも0-0で折り返すことができたのは狙いどおりでしょうか。

 西日は気にしていました。「(コイン)トスで勝てたらエンドを変えたい」という話をしていたのですが、そうならなかったときに、パワーをどっちが持つゲームになるのかというところで、自分達は謙虚に、大宮の入り方が良かったところにしのぐしかなかったし、攻撃のところでもポジショニングの遅さ、あとはパスの精度、受ける時点でのファーストタッチの悪さを、やはりゲームの立ち上がりでは悪かったので、そういうところでは自分達はそれでもやりきって逆に相手にカウンターを与えるよりは、自分達はまず守っていればいいという割り切り方も必要になってきます。それは良かったと思います。
 あとは、西日のもっときつくなる後半は、サポーターが金色に輝いていたなと。そのパワーは十分にもらいました。

■先制した直後の林選手のスーパーセーブも大きかったのでは。

 本当に大きいです。そのほかにもたくさん大宮がチャンスを作ったのですが、自分達が先制したことで、彼らはゴール前での冷静さ、精度を欠いてくれたのが非常に助かりました。そういう意味では先制したことは大きかったし、その直後のプレーでああいうビッグセーブが生まれると、守備に対しての目が覚めます。それで最後にピンチは与えたけれども、最後のところで体を投げ出していたので、ゴールを割らせないというところでの守備は、仙台らしくやれたのではないかと思います。