第12節 横浜F・マリノス
<総括>
今日の上位との対決で、我々は9位で挑む試合でしたけれど、我々の気持ちの中ではそこを目指すわけなので「上位対決だ」「大一番だ」という話で挑みました。
昨日、ウイルソンの(出場停止の)通達があって、今日は急遽出られなくなったということで、そういうアクシデントがあっても我々は逞しく戦っていける姿を今日は示そうと、誰が出てもやれるんだということで、勝点3を目指して戦いました。
「横浜FMは中二日というなかで、コンディションでは我々に分がある。そこに対して思い切って挑もう」という話をしました。セカンドボールの拾い合い、しかけの勢いというところでは仙台らしさというところを示せたかなと思います。
最後のシュートのところでのクオリティのところで、中澤選手や栗原選手の最後は体を張るというプレーに対して、シュートのタイミングをずらされたりする部分で(得点を)0にさせられたのかなと思います。
ここからもっとクオリティを高めていかなければいけないというところと、ただ、「敵地で2位を相手にこれくらいゲームを動かせたということは、5月中断前にまた残っている試合ふたつがアウェイなだけに、これをやり続けるだけだ」という話もしました。
勝点3を取れなかったところは悔しいですけれど、今の好調な横浜FMに対して(勝点)1を持って帰れた、逆に突っ走らせなかったということを考えれば、良かったのかなと思います。
■前半から勢いを持つことができましたが、後半に向こうの足が止まったところでしとめるプランは描いていたのでしょうか。また、向こうは平均年齢が高かったのですが、意外と足が止まらなかった印象でしょうか。
アウェイで後半勝負というよりも、今日は「力のあるチームに対して、90分間気が抜けない勝負だ」という話をしていました。彼らも中二日でのコントロール力を考えれば、無理してバランスを崩してしかけるような無茶なまねはしないだろうし、そのなかで隙を作らずに我々にしっかり対応してきたというのがこちらの考え方でもあったし、逆に、「いかにバランスを取って90分間やり続けられるのかということはキーだ」という話をしていましたから、今日は一進一退だったと思います。
ただし、本当に、我々は相手の体力が落ちるのを待つよりも、終盤でスピードのある選手と高さでなんとかこじ開けたかったというプランは、交代要員を見れば(わかるように)立てていたものです。
■ウイルソン選手の件で、ACLの規律委員会が昨日にあるということは。
まず、この件に関しては、あのウイルソンの退場が実際に退場に値するものなのか、実際に退場した場合に(出場停止が)2試合になるものなのかということを、日本サッカー協会からAFCに対してビデオと手紙を出してやってもらいました。2試合出場停止という裁定が来る前には、まず退場したからには一試合出場停止ということをまず名古屋戦で消化したつもりです。
そのなかで、我々としては、2試合になるのかという部分に対して、試合の前日では困るという話は、打診としてはしていました。そこに対して、実際に2試合になるはずもないだろうというところを、現場としては祈りながら、実際に大宮戦では使いました。
実際に結果が出た時に、大宮戦が終わったタイミングで「やはり2試合でした」ということならわかりますが。ACLがなくなって、Jリーグで直近の試合というところで適用されたものですけれども、実際に我々Jリーグや国を代表して戦っていた中で、実際に大宮戦にも出られたわけですから、そうなったときに、我々のクラブの身になってものを考えれば、昨日来たものに対しては「次節ですよ」というものもあってもいいのではないかと、私自身の気持ちでは思います。
この考え方が正しいかどうかはわかりません。間違っているかもしれませんし。ただし、やはりその場にいて、ネクタイを締めてもうバスに乗ります、という時に電話がきて、「出られませんよ」というのでは、それまでの一週間の準備は何だったんだということになります。我々は負けたから終わりなのではなくて、負けた後にこういう憂き目にあっているわけです。そこに対してやはり、クラブの現場だけが戦うのではないとは感じています。