第2節 鹿島アントラーズ
<総括>
まず、今日のゲームの意味合いをチームと確認しました。始まる前に。ホームが鹿島で、2節目がおこなわれること。被災地チーム同士の対決だということに対して、去年はホーム開幕を仙台でやりましたが、「復興のキックオフの意味合いがあるだろう」という話をしました。本当に、被災地チーム同士の対戦として、今日のこの勝負で、戦いの中で、被災地に勇気と希望と楽しさ、喜びを与えようと。これはマッチコミッショナーミーティングでも、トニーニョ・セレーゾと話をして、そういったゲームになるだろうと思いました。
試合は3-2と点の取り合いになりましたけれど、本当にゴールに向かう両者の戦いというところでは、見ている側にはサッカーの楽しさを伝えられたのではないかと思います。
自分たちとしては、希望の光を解き放つために勝とうというところを目指してやろうとしてきましたけれど、今日は鹿島のスカウティングと我々のオプションの可能性を高めるために、4-3-3からスタートしました。そのなかで、ポゼッションでの崩しというところで可能性を見せられたゲームだったのではないかと感じています。
後半に入って、1点を追いついて、その後に再度失点して3-1にされてしまって、時間帯が、「プレー云々というよりもゲームの流れではあってはならぬことだ」という話をチームには今、してきました。
トータルで見たときに、最低でも引き分けたかったな、という内容で、今は勝ちきれない状況が続いていますけれども、けが人が多い中で、本当にいろんなことを試して、本当に逞しくさせてもらっているんだな、とポジティブにとらえるようにしています。
この後に、ACL、柏戦というように連戦の中ですけれども、今日の試合によって得られたもの、悔しさと4-3-3の手ごたえを信じて、前に進んでいきたいと思います。
遠くから来たサポーターの方に、まだ勝利というものを届けられていないのですけれども、最後まで応援してくれて、自分たちも最後までゴールに向かえたという試合になったことに、サポーターへ感謝したいと思います。
■後半の2失点について、原因をどのように考えていますか。
まず、1点を取って、ホッとして、追撃態勢になったときに、自分たちは勢いを増さなければいけない。だけども、ゴールというところでメンタルというところは動くし、サッカーは動き出します。そうなったときに、点を取った自分たちが「うまくいこうとしすぎてはいけない」ということです。それを教えられました。
やはりゴール前でのチャージ、アプローチというものがあまりにも軽かったと思っています。あそこはターンさせてシュートを打たせるべきではなかったと思うし、そこはやはり確実に強さというものが必要です。点を取れて、同点に追いついたから、うまさでいなそうとしたら、やはり痛い目に遭うというところだと思います。
その失点を受けて引きずっていたら、今度は鹿島がまた突き放して、勢いに乗って、その勢いが功を奏したというところですから、サッカーは得てしてゴールというところが、どれだけエネルギーを生むのかというところをもう少し理解しなければいけないと思います。
■前半だけで菅井選手が退きましたが、交代の理由を教えてください。
まず、接触は膝を蹴られての痛みでしたが、交代の要因は、完治しかけていたふくらはぎが、少し疲労が溜まっていたので、練習では充分90分はやれていたのですが、公式戦では半分くらいなのかなというところで、大事をとって代えました。