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第34節 FC東京

2012Jリーグディビジョン1 第34節 公式記録
2012年12月1日(土)15:34 キックオフ 味の素スタジアム
入場者数 30,944人 天候 晴、弱風 気温 5.6 ℃
湿度 65% ピッチ 全面良芝、乾燥 時間 90分
主審 松尾 一 副審 宮島 一代/聳城 巧
第4の審判 井上 知大 記録員 遠藤 郁夫
FC東京 6 2前半1
4後半1
2 ベガルタ仙台
ポジション 番号 選手   選手 番号 ポジション
GK 20 権田 修一 先 発 林 卓人 16 GK
DF 2 徳永 悠平 菅井 直樹 25 DF
DF 3 森重 真人 渡辺 広大 3 DF
DF 30 チャン ヒョンス 鎌田 次郎 2 DF
DF 6 太田 宏介 田村 直也 23 DF
MF 4 高橋 秀人 富田 晋伍 17 MF
MF 7 米本 拓司 角田 誠 6 MF
MF 49 ルーカス 太田 吉彰 15 MF
MF 10 梶山 陽平 梁 勇基 10 MF
MF 8 長谷川 アーリアジャスール ウイルソン 18 FW
FW 11 渡邉 千真 赤嶺 真吾 24 FW
     
GK 1 塩田 仁史 控 え 桜井 繁 1 GK
DF 5 加賀 健一 蜂須賀 孝治 36 DF
DF 33 椋原 健太 松下 年宏 8 MF
MF 17 河野 広貴 関口 訓充 11 MF
MF 18 石川 直宏 武藤 雄樹 19 FW
MF 32 ネマニャ ヴチチェヴィッチ 中原 貴之 9 FW
FW 13 平山 相太 柳沢 敦 13 FW
     
ランコ ポポヴィッチ 監 督 手倉森 誠
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
49 ルーカス
[左 8 → 4 ↑ 中央 49 ヘディング ↑ 左足S]
8分[得点]  
49 ルーカス
[中央 10 → 49 → 8 → 49 右足S]
17分[得点]  
  24分[警告]   3 渡辺 広大 [C2]
  35分[得点]  24 赤嶺 真吾
[右 15 ~ → 18 ↑ 中央 24 ヘディングS]
  46分*[交代]  3 渡辺 広大 → 8 松下 年宏
30 チャン ヒョンス
[左 CK 8 ↑ 中央 30 ヘディングS]
49分[得点]  
  52分[警告]   18 ウイルソン [C2]
  55分[警告]   23 田村 直也 [C1]
11 渡邉 千真
[左 10 → 中央 8 → 11 ~ 左足S]
56分[得点]  
11 渡邉 千真 → 18 石川 直宏  56分[交代]  
  64分[交代]  15 太田 吉彰 → 19 武藤 雄樹
49 ルーカス → 32 ネマニャ ヴチチェヴィッチ  69分[交代]  
7 米本 拓司 → 13 平山 相太  81分[交代]  
32 ネマニャ ヴチチェヴィッチ
[右 18 → 中央 32 → 10 → 32 左足S]
82分[得点]  
  83分[交代]  23 田村 直也 → 36 蜂須賀 孝治
32 ネマニャ ヴチチェヴィッチ
[中央 32 → 18 → 32 ~ 右足S]
90+2分[得点]  
  90+5分[得点]  19 武藤 雄樹
[中央 18 → 19 → 8 ↑ 19 左足S]
[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回
[得点] ~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
90 45   45 90
10 4 14 シュート 11 4 7
7 4 11 GK 11 5 6
2 0 2 CK 2 1 1
7 7 14 直接FK 13 6 7
1 1 2 間接FK 2 0 2
0 1 1 オフサイド 2 0 2
0 0 0 PK 0 0 0
手倉森 誠監督記者会見

<総括>

 本来ならば、前節に勝っていればここが大一番の場所になるはずだと思っていた人たちが今節も大挙してきてくれたスタジアムで、今シーズン戦ってきた成果というものを残り90分示そうと、有終の美を飾りたいという思いで挑んだ試合でした。相手も一緒だということで、つまりは激しいゲームを覚悟して、我々のサッカーを示そうといった試合でした。
 けれど、立ち上がりの2失点で先手を取られたというところと、前半のうちに1点を返せたところはよかったのですけれど、後半の2分の赤嶺の決定機が決まっていればというシーンの後に、3失点目を食らったというところに、我々が切れたというよりも東京の勢いが増したな、というところのゲームをしてしまいました。田村のシミュレーションのファウル、その後の失点というところでも、東京に勢いの風があったというゲームを最後にしてしまいました。
 選手たちは今シーズン、しぶとく戦ってきて、負けても僅差というゲームをしてきたシーズンの中で、最後の最後に負けっぷりのいいところを見せてしまいました。本当に、今節に勝っていれば、「前節に勝っていれば」というようにいろいろタラレバのような話になりますけれど、こうして負けっぷりがいいというようなところを、最後にやってしまえば、今年は準優勝だったんだろうなと感じますし、「この負けっぷりはもう二度と味わいたくないな」という話を、選手たちともしてきました。
「準優勝になっても驕らずに前に進め、最後に2012年のシーズンを2連敗で終わってしまったという悔しさを持って、脇を締めて、来季を迎えよう」という話をしてきました。本当に、試合が終わってからポポヴィッチ監督とも話をして、「東京は素晴らしかったな」という話をしたら、「私たちはユアテックスタジアム仙台で4-0で負けている」という話も帰ってきて、本当に、借りを返されたような試合になりました。
 人生、いいときもあれば、悪いときもあるな、というところですから、いいシーズンだった我々は来年気をつけて精進したいところです。

■試合展開が敗因につながったということで「二度と繰り返したくない」とのことですが、二度と繰り返さないためにも、こういう展開が悪い中でも僅差に持っていくために必要だったことは何でしょうか。

 ここのところ最近、バランスを欠いていたところがありました。やはりオープンな展開にしすぎて、相手の攻撃のシチュエーションと、ビハインドを負ったときの我々の挽回力を示そうとしたときに、そこでも少し手堅いバランスを取りながらというところで、辛抱強く戦う必要があると、今日だけではなく、前回の新潟戦でもそうですし、その前に引き分けた三試合でもそうですし、もったいないことを自分たちから最後にやってしまったというところがありますから、しっかりメンタリティを整えることと、そのなかでオーガナイズを整えることをお互いに感じながら、少し手堅いオーガナイズというところに考えを持ってやらなければいけないというのが反省です。

■今日は蜂須賀選手が初出場しました。彼のプレーの評価と、今後にどういう期待をされますか。

 とにかく、負けているなかでチャンスを与えて、まずは土俵に上げたということです。彼は本当に運動量があって上下動ができる選手で、今日はそういったところを「とにかく思いきってやってこい」という話をしました。途中から入って前を取りたいところでバックパスを取られてしまうあたりが、彼も固くなっていたのかなと思いますけれど、やっぱりほかにも我々には若い選手がいて、本番の試合で使われなければそういった度胸も育まれないので、今日のようなゲームで使えたことはプラスにとらえたいと思います。

■試合が終わったばかりですが、来シーズンの目標と、それをどうやって達成しようと考えていますか。

 この試合を迎える、前節の敗戦から、私生活のふとしたところでも悔しさというのは、お湯に浸かった瞬間、便座に座った瞬間、湧いてきて、でもそのたびに優勝を逃したという思いよりも、来季に優勝したい気持ちの方が私の方には高まっていて、プラス、今回の負け方を見たときに、もっともっとトレーニングしなければいけないと。
 だけれども、自分は今、抱えている選手の可能性を感じているし、本当に階段を上ってきた選手たちなので、苦しさや悔しさを味わった後に成長できているので、彼らを信じ切って、信頼して鍛え上げて、今年以上のサッカープラスACLに出るので、また鍛えてもらえる大会だと思うし、グループとしても様々な状況に応じたサッカーに対応できれば、バリエーションというのを持てる選手たちにして、来季は挑みたいと思います。

■モチベーションを整えるのは難しい試合だったと思うのですが監督としてはどのような苦労をされましたか。それから今日の試合は別にしてもシーズンを通して立派な成績をおさめました。そこで今、成長しているということで、どういうところが自分たちのチームが準優勝していい成績をあげた理由なのかを教えてください。

 まずは去年に震災が起きて、希望の光になるべく復興の先頭に立とうという覚悟で4位になれたことに対して、それが力になったことは間違いないですけれども、それだけだったというふうには思われたくない、と。今シーズンは去年の成績をさらに越えて、我々が本来チームとしても個人としても成長していることを証明させる年だという入り方をした中で、サッカースタイルも本来のブロックからの守備だけではなくて、前から取りにいって攻撃的な守備というものを身につけて今シーズンはスタートダッシュを切れたことが、この成果につながったと思います。
 目標は優勝と掲げた中で、このチームには間違いなく一体感がありましたから、一体感あるチームは去年の柏のリーグ戦の優勝、天皇杯のFC東京の優勝、J2に落ちて悔しい思いをしたチームがタイトルを取っているというところを見たときに、我々も震災を受けて苦しい思いをして、優勝できる一体感があると、ずっとそればかり言い聞かせてやってきた成果がこの成績につながったと思っています。あとは、就任一年目にはったりで「5年でACL」と言ったことを選手たちが信じてついてきてくれたことが大きかったと思います。