代表取締役社長 西川善久より就任のご挨拶
掲載日:2014年4月25日
ベガルタ仙台創立20周年の節目の年に、かじ取り役を任されたことを大変重く受け止めています。
ベガルタ仙台は1994年、官民が一体となって設立し、多くのサポーターに熱い思いで支えていただき、ここまで成長してきました。
Jリーグの理念でもある、設立時の「地域に根ざしたスポーツ文化の創造」という原点にあらためて立ち返り、地域の活性化にこれまで以上に役立つ存在として、さらに成長するよう、力を尽くしてまいりたいと思います。
私は、2011年3月11日の東日本大震災の発生以来、最大の被災地・石巻で、地域メディアの責任者として3年間、被災地支援の活動にかかわってきました。スポーツで被災地を元気にしようと、石巻でのベガルタ仙台レディース後援会の設立を呼びかけ、ベガルタ仙台の協力を得て、支援団体とともに小学校でのサッカーキャラバンなども行ってきました。
震災から3年以上たちましたが、被災地の復興はまだ緒に就いたばかりで、震災の風化が懸念されています。今こそ、ベガルタ仙台は、地域の皆さんと手を携えて、これまで以上にスポーツを通して復興支援の輪を広げ、絆を強める牽引役を担うべきだと考えます。現在検討している20周年のさまざまな事業も、そうした視点に貫かれたものにしていきたいと思います。
もちろん、チームとして、被災地への最大の支援は、熱いプレーで勝利を重ねることです。4位、2位と素晴らしい成績を収めたベガルタ仙台の震災後2年間の活躍には、私も被災地の一員として大いに元気づけられました。
現在、チームは残念ながらスタートダッシュがうまくいかず、下位に低迷していますが、渡邉新監督のもと、チーム一丸となって上位進出に向けた取り組みが始まっています。選手全員がベガルタ本来の雄姿を取り戻し、ユアテックスタジアム仙台がサポーターの歓喜であふれる状況を一日でも早くつくれるよう、フロントも含めたクラブが一体となって渡邉監督を支えます。
レディースは現在2位と頑張っています。トップチーム、レディースともに20周年にふさわしい成績を残すことが私たちの最も重要な仕事だと思います。県民、市民の皆さん、サポーター、スポンサーの皆さんの応援をよろしくお願いいたします。
株式会社ベガルタ仙台 代表取締役社長 西川善久