被災地を訪問いたしました
掲載日:2016年1月20日
1月20日(水)ベガルタ仙台トップチーム 選手、監督、スタッフ全員で被災地である石巻市 大川小学校跡地へ訪問いたしました。
現地で、大川小学校で犠牲になった児童の保護者の方から当時の様子を直接お話しいただきました。選手・スタッフも未だ震災の爪痕の残る小学校跡地で話を直接お聞きすることで、さらに強い決意を固め、被災地への想いを胸に今シーズンを戦う覚悟を決めました。
その後、渡邉監督、蜂須賀選手が慰霊塔へ献花し、全員で祈りを捧げました。
水野晃樹選手
『テレビでは何度か被災地の様子を見ていて、個人的にはおととしのチャリティーマッチで訪れて拝見していたのですが、実際にこうして写真や絵も見て、現地の被害の大きさをあらためて感じ取れました。
それに加えて、今日はたまたま、被災された方のお話を聞けて、その話を聞くだけでも、僕たちにとっていい経験になりました。
おととしにチャリティーで来たときにも、子供たちとサッカースクールをさせていただいたのですが、そのときにも子供たちはスポーツをしているときにすごくいい笑顔を見せてくれて、楽しそうにプレーしていたと思ったのですが、やはりサッカーに限らず、こうやってスポーツや自分達が興味を持ったものに対して目標を持って接していくことは、辛かったこともあるでしょうけれども、それを一時忘れられる大事なことだと思っているので、僕らがサッカーをしていることによって、見ている方、プレーする子供たちが、一時でもそうやって「楽しいこと」とスポーツのことを意識づけてくれるので、これからもスポーツとともに復興していくということを、僕らも先頭を切ってやっていきたいと思います。』
渡邉晋監督
『まず我々ベガルタ仙台が、東北の地というところで活動しているということ、プロスポーツに携わる人間として、この過去に地域に何が起こったのか、そして現在どういう状況なのか、そういったものをきちんと理解して、しっかり学んだ上で、活動で何ができるのか、昨シーズン同様に、チームの始動日に被災地を訪問することを決めました。
本当に、(東日本大震災発生から)5年が経って、まだ何も変わらない状況であったり、5年前に起こった状況であったり、ということを、選手やスタッフ一人ひとりが、この場所でしっかりと感じて、その感じたことを、これからの一年間の活動に結びつけなければいけないと、あらためて感じました。
まずは、我々がピッチの中で、復興のシンボルとして今一度輝くこと、躍動するということを、きっちり表現していきたいと思っています。そのためには、被災地の方々、まだまだ辛い思いをされている方々に、喜んでいただけるような結果を出すことが一番だと思いますし、勝ちにもし恵まれなかったとしても、勝利への執念であるとか、ひたむきな姿勢であるとか、そういった、人の心を動かすようなプレーを続けていかなければいけないと思っています。
また、同時に、ピッチの外で、やはりまだまだ復興支援活動というものをベガルタ自身が続けていかなければいけないと思いますので、今まで以上に、こういったところへ選手たちやスタッフが足を運んで、様々な活動を通して、復興のシンボルというかたちをとれるようにしたいと思います。』