2月23日(土)、2013ベガルタ仙台レディース結団式・2013ベガルタ仙台レディース激励会を行いました。
掲載日:2013年2月23日
2月23日(土)、ホテルメトロポリタン仙台にて、2013ベガルタ仙台レディース結団式・2013ベガルタ仙台レディース激励会を行いました。
【2013ベガルタ仙台レディース結団式】
2013ベガルタ仙台レディース結団式では会場にスポンサーの方々をお迎えし、代表取締役社長白幡洋一、選手、スタッフ、チーム関係者が参加しました。
代表取締役社長白幡洋一による挨拶、スポンサー様から激励のお言葉をいただきました。
また、チームからも新シーズンへの意気込みを述べ、参加者一同で今シーズンの健闘を誓いました。
株式会社ベガルタ仙台代表取締役社長 白幡洋一 ご挨拶
本日はお寒い中、また折角の休日の中、皆様には「2013ベガルタ仙台レディース結団式」に参席賜り、心から感謝申し上げます。年末年始、私ども関連のイベントが続く中で今日もまた多くの方に、レディースの結団式にも時間をお取りいただき恐縮しております。
昨年は、皆様の本当に温かいご支援ご声援ご協力を得まして、目標通り、1年でなでしこリーグへの復帰を果たしました。「東京電力マリーゼの選手が主体のチームなので優勝して当たり前」の声も一部ある中で、あの震災後の選手たちを取り巻く状況や環境を考えれば、「本当によくやった」と身内ながら称賛すべきと考えております。選手・監督・スタッフそしてそれを支えたフロント全員の努力で掴んだ優勝だと思っております。
そして新たなステージです。日本代表の活躍から女子サッカーに国民の期待、興味も高まる中で、そのトップリーグでの戦いとなります。加えて、今シーズンからは日本女子サッカーリーグの大会規定により、全試合有料試合ということになります。ファン・サポーターからお金をいただくに値する魅力あるプレーをお見せし、同時に有料試合にふさわしい試合運営をしていかなければいけないと思いまして、この状況を全員で共有化した上で今シーズンにのぞみたいと思います。
さて昨年もお話ししましたが結団式の意味合いを再確認したいと思います。結団式は、戦う集団として、選手・スタッフ一人一人がチームとして、フロントも含めて、クラブとして思いを一つに結び合わせ、強靭な一本の絆とすることを確認する重要な日だと認識しております。そして本日ご来賓の皆様はその立ち合い人として、それを確かに見届けていただく、お役目を担っていただきたく思います。
ベガルタ仙台レディースの選手は、先程最初に入ってきた選手たちが新加入の選手たちですけれども、2名の選手が去り、新たに4名の選手が加わりました。スタッフもGKコーチを専任といたしまして、トレーナーも1名増員しました。この陣容でなでしこのリーグ戦及びカップ戦を戦い抜きます。成績上の目標はこの後にチームから力強く宣言されると思いますが、私からは「流石はベガルタだな」と感じていただける戦いを表現してほしいと思います。それは何かというと、私が常々感じているスポーツの持つ底力を、見る人や支える人に感じさせてほしいということです。
スポーツの持つ底力、見る人や支える人をして感動感激させるのは、三つの気だと思います。挫けずに立ち上がる「元気」、果敢に挑戦する「勇気」、いつまでも諦めない「根気」。この元気、勇気、根気をピッチ上で発揮すれば結果は自然と付いてくると思っています。
そしてもう一つ。チーム活動ですからチームワークのために守らねばならない決め事や規範は有ると思いますが、ピッチの上では先輩後輩も年齢の上下もありません。お互いが良いライバルとして積極的に下剋上をしてほしいと思います。
最近、嬉しいニュースがありました。代表に鮫島選手と長船選手が招集されたことです。今年参加した選手も含めて若手の選手の中には、伸びしろが有る、将来の日本を背負って立つ可能性のある選手が沢山おります。ですから、試合に出て良いパフォーマンスを示して、一人でも多くの選手が日本代表に招集されるようになってほしいと思います。そのためには、チームの目標もそうですが、選手一人ひとりが自分の目標を持って、試合に出て、良いパフォーマンスを示してほしいと思います。
トップチームの結団式でも申しましたが、日本女子代表の佐々木則夫監督がこういう言葉を残しております。「成功の反対は失敗と言われるけれども、私はそうではないと思う。成功の反対は、チャレンジをしないことだ」と。私もまったく同感です。実は、フロントでは常々こういうことを言っています。「人も、組織も、企業も、挑戦なくして成長なし」というメッセージを発信しています。ぜひ、選手一人ひとりも、あるいはスタッフも、自分の目標を持って常にチャレンジしてほしいと思います。
そして、ベガルタ仙台レディース、鮫島選手を除いては、全員がアマチュアです。昼間働きながら夕方に集まり練習をし、休日の試合に備える。それも選手それぞれ働く場所も異なる中でどのようなチーム運営が出来るか、実は昨年は、一抹の不安もありました。ただこれは選手たちの頑張りもありましたが、お引き受けいただいた企業様の数々のご配慮ご協力のお蔭で何とか両立できているかと思います。フロントとしてもまだまだサポートが足りないところがあるかもしれません。今年から新たに社会人になる選手もおりますので、選手、クラブそしてお世話になっている企業様の三者でもって、より良い環境作りに知恵を出していきたいとも考えております。ただ私自身としては、企業の就業経験は必ずや選手たちの今後の人生にプラスに働くと信じております。
いろいろ述べましたけれども、会社としても女子チームを抱えるという初めての経験を積んだ昨年、そしてなでしこリーグという新たなステージで、有料試合を興行するという新たな挑戦の今年。成長する機会と場をいただいたとの思いで、チーム、クラブ一体となって努力精進していきたいと思っています。そしてこのことを今日この席にいらっしゃる全員で共有化し胸に刻み、そのことをご来賓の皆様の心にもお留めいただければと思います。ベガルタ仙台トップチームとのきょうだい星で、被災地宮城の希望の星となりたいと思っています。勝利を重ねることで、その光が増すと思っています。以上、長くなりましたが、結団式に向けてトップからのメッセージといたします。
今年一年、よろしくお願いいたします。
スポンサー代表からの激励のお言葉
株式会社アイリスプラザダイシンカンパニー社長 村井幸一様
ご紹介いただきました、アイリスプラザダイシンの村井でございます。
去年、ベガルタ仙台レディースのチーム結成にあたりまして、縁に恵まれましてメインスポンサーという大変な光栄をいただくことになりました。そして四名の選手が、一緒に働く仲間に加わりました。
このことが、私どものお客様に非常に喜ばれまして、「ベガルタ仙台レディースが頑張っているから、ダイシンも頑張ってね。お互いに応援するよ」という声をたくさんちょうだいしました。
それが一年間続きまして、たいへん有意義なスポンサーを務めさせていただいたな、と思っています。この点につきましては、深く御礼を申し上げます。
ベガルタ仙台レディースは、結成一年目からチャレンジリーグで優勝し、そして一年でなでしこリーグに復帰するという大きな期待を持たれて、なおかつ大きなチームでした。しかし、東日本大震災と原発事故の影響によりまして、ほとんど練習をすることすらできなかったということを鑑みますと、我々スポンサーや、数多くのサポーターも、「本当に優勝して、一年でなでしこリーグに復帰できるのだろうか」という一抹の不安を感じたことも事実でございます。
結果は、ご承知のように、そのような不安をものともせず、負け知らずの全勝優勝を飾ることができました。こういったものを引き込んでいただいた選手諸君に、本当に心から感謝したいと思いますし、そういった選手諸君を誇りに思います。まずは、優勝おめでとうございます。そして一年でのなでしこリーグ復帰おめでとうございます。
今年からは、なでしこリーグの戦いになります。某プロゴルファーの選手が、アメリカツアーに参戦する心境を聞かれて「予選通過を目標にしたい」と答えていました。結果は、予選通過をできないということを繰り返しています。これが反対に、「優勝します」と答えていれば、間違いなく予選は通過していたのではないかと思うのです。
ベガルタ仙台レディースの戦力について、白幡社長は「中位にしっかり食らいついてくれればいい」というようなことを以前におっしゃっていたことがあります。しかし、千葉監督と選手がいろいろと話をして、そして戦力を分析した結果に出た答えは、優勝と、こうしたことを今回、明確に掲げられました。そのチームの結束力は非常に素晴らしいと思いますし、それに対して感動をいたしました。
スポーツというものは高い目標にチャレンジすることが醍醐味だと思いますので、それでいいのではないかと私は思っております。なでしこリーグは、チャレンジリーグと違いまして、当然、レベルの高い戦いが要求されます。ただし、選手一人ひとりの力を見てみますと、そのような大差はないと思っています。
大事なのは、戦う勇気がどれだけあるかということではないでしょうか。五輪を見ていましても、メダル獲得間違いないと期待されている選手が一回戦であっけなく負けているという光景をよく目にします。反対に、あまり期待されていない選手がメダルを獲得するという光景も、目にします。
この差は一体何なのでしょう。私は戦う勇気の差だと思います。勇気は自信に先行する。これが戦う者の心理ではないでしょうか。いかに強い相手であろうと、いかに強いチームであろうと、勇気さえ持てば、間違いなく勝てるのではないでしょうか。この勇気をしっかりと育成して戦っていただきたい。人間は自分が考えるような人間に自然となるという法則を、しっかりと認識して、勇気を持って戦うことが、勝利を導く鍵になると思います。
チャレンジリーグでは一回も負けることはありませんでした。チャレンジリーグ無敗の記録を、なでしこリーグでも継続していただいて、全勝で優勝するんだという意気込みを持ってこの戦いに挑んでいただきたいと思います。
簡単ではございますが、なでしこリーグでの優勝を祈願いたしまして、そして選手一人ひとりのよりいっそうの成長をお祈りいたしまして、私の挨拶とさせていただきます。頑張ってください。ありがとうございました。
スポンサー代表からの激励のお言葉
株式会社やまや代表取締役社長 山内英靖様
2013年ベガルタ仙台レディースの結団式ご開催、おめでとうございます。お歴々ご出席のところたいへん僭越ですけれども、指名されましたのでひとこと激励を申し上げたいと思います。
昨年2月1日に誕生したベガルタ仙台レディースは、プレナスチャレンジリーグ22試合を20勝2引き分けという見事な成績で優勝し、仙台のトップチーム同様、復興への希望の光になってくれました。昨年の結団式で千葉監督が「無敗で優勝し、一年でなでしこリーグに昇格する」とおっしゃった、その公約通りに昇格を果たしてくれました。本当にありがとうございます。また、おめでとうございます。
来たる3月24日には、なでしこリーグが開幕、熱戦の火蓋が切られますが、今年は素晴らしい新戦力が加わり、チームが評価されています。初戦の相手は昨年のなでしこリーグ3位の岡山湯郷Belleで、いきなりたいへんな強豪チームと、しかもアウェイでの対戦となりますが、交流戦でも勝っています。ベガルタ仙台レディースらしい試合で勝利をつかんでほしいと思います。
先程もありましたけれども、多くの選手の皆さんは働きながら練習に、そして試合にのぞまれています。どうか、けがにはくれぐれも注意しながら、全力でのプレーを心がけていただきたいと存じます。
レディース全員の心をひとつにして、自分たちを信じて戦えば、必ず結果はついてくると思います。先程もありましたけれども、「なりたい人間になる」ということで、全勝ということをイメージして戦っていただきたいと思います。まずは、初戦に勝利して、勢いをつけていただきたいと思います。
また、来月の3日に、ポルトガルで開催されるアルガルベカップに参加する日本代表・なでしこジャパンに、ベガルタ仙台レディースから鮫島彩選手と長船加奈選手が選出されました。おめでとうございます。今やなでしこジャパンは、世界に注目されるほどの実力チームとなり、チーム内でも競争が激しいことと思いますが、仙台を代表して参加されるお二人には、ぜひ試合に出場し、思う存分その実力を発揮していただきたいと思います。
4月7日のホーム開幕戦の会場がユアスタに決定されたようです。大勢の地元サポーターが駆けつけられます。たいへんありがたいと思います。私たちは地元の企業として、ベガルタ仙台レディースの皆さんが地域の皆さんに夢と希望を与えてくれるものと確信し、喜んで支援させていただきたいと思っています。
今日は欠席されていますけれど、千葉泰伸監督、スタッフ、選手の皆さん、ひとつひとつ、その勝利、その笑顔が、宮城県の復興にもつながっていきます。ぜひ、一戦一戦、ベストを尽くしてください。ベガルタ仙台レディースの関係者の皆さま、そしてサポートする多くの皆さんの健康と幸せを祈念いたしまして、私の激励の挨拶とさせていただきます。頑張ってください。
正木裕史コーチ ご挨拶(体調不良で欠席の千葉泰伸監督の代読)
本日はお忙しい中ご列席いただき、誠にありがとうございます。本日は監督不在のため、監督のご挨拶を代読させていただきます。
今年も多くのスポンサーの皆さま、多くの関連企業の皆さまのご協力をいただき、誠にありがとうございます。選手、スタッフ、全員が、皆さまがあってこそのベガルタ仙台レディースだと思っています。あとはチームを代表して、心より感謝申し上げます。
昨年にこの結団式にて、アイリスオーヤマの大山社長から「強い者が必ず勝つわけではない。弱い者が必ず負けるわけでもない。勝った者が強いのだ」というお言葉をいただきました。この言葉を胸に我々は、強いチームになるためにチャレンジリーグを戦ってまいりました。負けられないプレッシャーのなかで、何が起こるかわからないサッカーにおいて無敗での優勝を成し遂げられたということは、選手たちに技術や戦術だけではなく、強いメンタリティがあったからだと思っています。
ただし、グラウンド上での選手たちの活躍はもちろん素晴らしいものでしたが、この結果は我々の力だけではありません。急ピッチでチームを創設するにあたり、クラブのスタッフをはじめ、スポンサーの皆さま、また、職場の皆さま、サポーターの皆さま、関わってくださる全ての皆さまのご支援、ご声援があったからこその結果だと思っております。我々はたくさんの人たちに支えられていると実感しておりますし、この結果をもって少しは恩返しができたのではないかと思っております。
今年、いよいよなでしこリーグに初参戦いたします。新しいスタッフとしてGKコーチの植田、トレーナーの八田、またINAC神戸から高良、武蔵丘短大から佐々木、JFAアカデミー福島から成宮、栃木の河内SCジュベニールから井上と、若くて力のある四名の選手を新戦力として迎え、2013シーズンがはじまりました。昨年をベースに、このスタッフと選手たちの色を加え、よりレベルアップした仙台レディースを皆さんにお見せできればと思っております。また、けがで一年間リハビリに苦しみながらも頑張った田原と今井も完全復帰して、選手24名でなでしこリーグを戦ってまいります。
今年も昨年同様、積極的にゴールを目指します。そのためにはしっかりした守備組織が必要不可欠です。個人、組織での守備能力を上げて、ボールを奪ってからの素早いカウンター攻撃で相手を仕留めたいと思っています。堅守速攻、ゴールするために、勝利するためには、いちばんの手段だと思いますし、僕自身、カウンター攻撃に美徳を感じております。前線にはスピードのある選手がそろっておりますので、昨年も武器としておりましたサイドアタックをよりパワーアップし、なでしこリーグの中でもベガルタ仙台レディース旋風を巻き起こしたいと思っております。
目標は優勝です。やるからには優勝目指して頑張ります。勝利するために志を高く持って戦いたいと思っております。我々に関わってくださる全ての皆さまに、「このチームを支援してよかったな。また支援したいな」と思っていただけますように、まだまだ復興に時間のかかる被災地の皆さまに、勇気や元気を与えることができますように、チームがひとつの輪となり、全力を尽くして2013シーズンを戦ってまいります。今年もベガルタ仙台レディースにご支援ご協力、そしてご声援をよろしくお願い申し上げます。
以上となります。今年もここにいる選手とともに一年間頑張っていきますので、ご支援ご協力よろしくお願いいたします。
選手代表 下小鶴綾 ご挨拶
皆さまこんばんは。背番号3の下小鶴です。今年もキャプテンを務めることになりました。
本日はお忙しい中、私たちの結団式ということでこんなにたくさんの方にお集まりいただき、本当にありがとうございます。
2012年のシーズンは、皆さまのご支援ご声援のおかげで、なでしこリーグに昇格するという目標を達成することができました。本当に、ありがとうございました。
去年より田中、中原の二名の選手が、残念ながら抜けてしまったのですけれども、今年は新たに四名の、若くてすごくフレッシュな選手が加入してくれて、今シーズンは選手24名で戦っていくことになりました。
去年は無敗であったこととか、元マリーゼの選手が大半であることとかもありますので、なでしこリーグでもなんとなく大丈夫だろうということを皆さまも思っておられるかもしれませんが、そういう思いは一切捨てていただければ嬉しいです。
というのも、私たちベガルタ仙台レディースというのは、すごく個人のポテンシャルが高くて、もっともっと強くなれる可能性を秘めているチームだと思います。でも、まだまだ未熟なチームです。自分たちの出来によって上位争いをできる可能性もあるチームだと思いますし、残留争いをもしかしたらする可能性もあるかもしれません。
今日ここに来ていただいている皆さまには、私たちがすごくいいときもすごく悪いときも温かく見守っていただき、そして温かくサポートしていただければたいへん嬉しいです。今シーズンは日程的にもハードな一年になると思いますが、私たちの強みでもあるチームワークというものをしっかりと発揮して、チーム一丸となって頑張ってまいりますので、これからも引き続きご支援ご声援をよろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。
【2013ベガルタ仙台レディース激励会】
2013ベガルタ仙台レディース結団式に引き続き、2013ベガルタ仙台レディース激励会を行いました。
会場では皆様からのたくさんの激励の言葉をいただき、ご出席の皆様と選手、監督、スタッフが和やかに歓談・会食を行いました。
2013シーズンより着用いたします、新ユニフォームのお披露目も行いました。
2013ベガルタ仙台レディース結団式・激励会の開催にあたり、
資生堂販売株式会社東北支社 美容統括部長 松田佳重子様をはじめビューティーコンサルタントの皆様に、選手たちが、より美しく、魅力的になるようにと、ヘアメーキャップのお手伝いをしていただきました。
ありがとうございました。