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1月15日(火)、2013シーズン新加入選手記者会見を行いました。

掲載日:2013年1月15日

 1月15日(火)、ベストウェスタンホテル仙台にて2013シーズンの新加入選手記者会見を行いました。 会見には、今シーズンより加入する5選手(5 DF 石川直樹、14 MF 佐々木勇人、15 MF ヘベルチ、20 DF 和田拓也、28 DF 蜂須賀孝治)、代表取締役社長白幡洋一、監督手倉森誠が出席いたしました。

株式会社ベガルタ仙台社長代表取締役社長 白幡洋一 ご挨拶

 みなさんこんにちは。本日はお忙しい中、そして足元の悪い中、私どもベガルタ仙台の新加入選手の発表の集まりにご足労いただき、ありがとうございました。
 また、昨年は、メディアの方々にはたいへんベガルタ仙台を取り上げていただきまして、本当にありがとうございました。今日は、今年、といってもまだ二週間くらいしか経っていないのですが、私にとってはたいへん嬉しい一日になりました。今年はJリーグのリーグ戦優勝を目指して、そして初めてACLに参戦するという関係の中で、今日はここに控えています新しい選手が加入することになりまして、ベテランあり、中堅あり、そしてホープありということで、私自身もワクワクドキドキしています。ベガルタ仙台のファミリーに加わりました選手の方々に対して、あらためて期待をしたいと思っております。
 昨年の10月頃から、ベガルタ仙台の強化会議で今年にのぞむ、それぞれのポジションにおける補強をすべき選手のリストアップをしておりまして、強化部も大変だったと思うのですけれど、現在何とか狙いどおりに補強ができたのではないかと私は思っております。
 リーグ戦を戦い、ACLを戦うという中においては、「少し選手層が薄いんじゃないの」というご指摘もございますけれど、地域密着型のベガルタ仙台にとっては、身の丈に合った補強ができたのではないかと思っております。
 先達の言葉を借りれば、少数が精鋭を生むということもありますので、あとは監督に任せたいな、と思っております。今でもベガルタ仙台の選手の中には、ポリバレントな選手が多くございますし、監督もそういう選手を育成するのがうまいということで、あとは監督に任せておけばいいかなと思っております。
 選手のみなさんは、早くチームに馴染み、宮城県仙台市に、もともと宮城県出身の方もいらっしゃいますけれど、馴染んでもらって、多くの方に温かい、時には厳しいのですけれども、ファン・サポーターの期待に応えてほしいなと思っております。
 メディアのみなさんには、繰り返しになりますけれど、大変お世話になりました。今年一年も、いろんなかたちでベガルタ仙台を支えていただくようにお願いいたしまして、話の最後とさせていただきます。今日はありがとうございました。

手倉森誠監督 ご挨拶

 みなさんこんにちは。みなさんにとりましても、この一月中旬からベガルタを取り上げる記者会見の仕事が重なったというところでは、いい年になるのではないかと思います。例年であればまだオフの期間ではありますけれど、今年はACLが始まるということで、この早い段階でベガルタがこうやって今年のお披露目ができるというところは、ベガルタにとっても、メディアのみなさんにとっても、いいシーズンになるのかなと感じています。
 まず、ベガルタは、去年積み上げてきたもの、「攻撃的な守備」というところで、その精度をまたより高めるために、そして去年の終盤のところで大事なゴールを決めきれず優勝を逃した悔しさ、つまり攻撃のバリエーションというところをまたより高めるために、今回に獲得したこの新加入の選手たちは、そこをより高めてくれる、間違いない選手を取ってきたというふうに思っています。
 先程社長が言われたように「少数精鋭」かもしれませんけれど、私はまず、ここから戦う選手たちが、「やってやるんだ」という気持ちの方が少なさよりも勝っていると思うし、「より自分がこのチームを強くさせるんだ」という覚悟が高まる状況であるのかなと思っています。 また、ベガルタ仙台は今年、ACLでアジアの戦いを交えてまた戦う中で、よりタフで、ハードなシーズンを戦っていくわけですけれども、ここにいる新加入のメンバーは、よりタフで、新たなシーズンを乗り越えていける選手を獲得できたとも思っています。
 また、パーソナリティー的にも、本当に仙台の一体感あるチームに、今日から練習が始まったのですけれども、すんなりと順応するくらい、よりまた結束が高まるようなメンバーが仲間になってくれたなというふうに感じています。
 目指すところは今シーズン、てっぺんしかないので、そこを目指して一致団結して戦っていきたいと。Jリーグ、ACLと、ふたつの大会で厳しいシーズンになると思いますけれど、より強豪クラブになっていくための、大事な一年、本当に成長できる一年になるんだなと思っていますので、力をしっかり注いでいきたいなと思っております。

質疑応答

■(新加入選手全員へ)ベガルタ仙台のチームの印象と手倉森監督の印象をお聞かせ下さい。

石川直選手 チームの印象ですが、まずあのスタジアムのサポーターの熱気が一番印象にあります。あのピッチでやるというのはアウェイで来るチームにとっては非常に嫌なイメージを持って入りますし、その熱気を味方にできるということを非常に楽しみにしています。監督の印象はとにかく熱い人で、実際に話してみてすごく話しやすくて親しみやすい方だったので、監督と話すことによって、ベガルタ仙台でプレーしてみたいという気持ちがすごく強くなって、チームの一員としてやれることを非常に嬉しく思っています。

佐々木選手 チームの印象は今日初めて練習してみて一体感がありますし、試合もしてみて守備が堅くて相手としては嫌な相手だったので、自分が入って攻撃面でもっとパワーが出せたら良いと思います。監督の印象は今日ミーティングしてダジャレを言っていたので面白い監督だと思いました。

ヘベルチ選手 まずチームの印象は昨年戦って難しい相手で守備が堅いチームでした。今日一緒に練習した中で本当に一体感があって素晴らしいグループだと感じました。監督の印象は今日のミーティングで面白いことを言ってくれて、すごく面白い人だと思いました。あまり話す時間はありませんでしたが、期待に応えられるよう頑張りたいと思います。

和田選手 チームの印象ですが、一体感があってまとまりがあって強いチームだな、という印象をずっと持っていました。監督の印象ですが、ダジャレを聞けると言われていて、今まで聞けずにいて、今日聞けて良かったです。

蜂須賀選手 チームの印象ですが、僕は特別指定としてある意味2年目なのですが、今日もみんな元気で仲良くやっていたので、今シーズンも頑張って優勝を目指していきたいと思いました。手倉森監督は僕の中でチーム戦術が一番好きな監督なので、一生懸命ついていこうと思いました。

■(新加入選手全員へ)ベガルタ仙台に加入する決め手は何でしたか。

佐々木選手 ガンバを戦力外になって一番最初に声をかけてくれたのが仙台で、監督と強化部長が会いに来てくれたのですぐに決めました。

石川直選手 実際に監督と強化部長と一緒に話してみて、仙台の良さ、仙台の熱いチームカラーを聞いて、そこで僕の色がベガルタ仙台なら出せるのではないかと思い、それが一番の決め手です。

ヘベルチ選手 セレッソ大阪に残ることが無くなった時点で、ベガルタ仙台に行く可能性があると分かった時、一体感のあるチームの一員として戦えることができるということで、入りたい気持ちになりました。今年はいろんな目標があって、まずリーグ優勝したいですし、ACLに出ることもありますので、全てのタイトルを獲得したいと思います。

和田選手 昨シーズン終わって一番最初に声をかけてくれて、監督の熱いお誘いをいただきましたし、昨年の試合を見ていても強い良いチームだという思いがありましたので、決めさせていただきました。

蜂須賀選手 昨シーズン特別指定選手としてお世話になって、その1年間でかなり自分も成長させてもらったので、その恩返しのために加入を決意しました。

■(新加入選手全員へ)ベガルタ仙台に入って自分のどういうプレーでチームに貢献しようと思っていますか。目標と意気込みも含めてお答え下さい。

石川直選手 僕はやはり左利きであるということがまずは人と違った長所だと思っていますし、それを生かしたディフェンスをベガルタ仙台でも出していきたいと思っています。左足からのパスやフィード、あとはカバーリングも得意としていたので、そういった部分で自分の色を90分間の中で出していきたいと思います。目標はチームとして優勝、ACLも出るだけではなくて、そこで勝ち進んでいくという部分で、しっかりチームの目標に乗っかって、僕の目標も優勝というのが今年の目標です。

佐々木選手 自分の武器はスピードとキックの精度なので、その辺をチームに出して行ければ良いと思います。宮城県が地元なので、宮城を盛り上げるために頑張りたいと思いますし、ACLも経験していますので、それをチームに生かしていきたいと思います。

ヘベルチ選手 自分の目標はやはり優勝することです。昨年のベガルタ仙台は惜しくも優勝することができなかったのですが、今年は優勝目指して頑張りたいと思います。自分は左利きなのでMFとしてゴールに繋がるパスを見せたいですし、守備の強いチームなので守備も頑張りたいと思います。

和田選手 対人の部分だったり、インターセプトだったり、球際でボールを奪うシーンだったりを増やしていきたいと思います。昨年ボランチをやってプレーの幅が広がったと思いますので、いろんなポジションをできるようにしていきたいです。

蜂須賀選手 僕の一番の武器はユーティリティさだと思いますので、少数精鋭ですけど空いた穴をうまく埋めていける選手になっていけたらと思います。目標は新人ですが、新人らしく元気ハツラツと一年目から勝負していこうかな、と思っています。

■(佐々木選手へ)ベガルタ仙台の練習生だった時もありますが、地元に帰ってきて改めてどんな思いですか。

佐々木選手 練習生は昔の話なので、その話はもう忘れてしっかり仙台に貢献したいと思いますし、今まで大阪にいたので復興のお手伝いも全然できなかったので、仙台に来たことでそういうことをどんどん増やして行けたらと思います。

■(石川直選手、ヘベルチ選手、和田選手へ)雪の中での練習初日となりましたが、仙台の印象をお聞かせ下さい。

石川直選手 雪は降らないと聞いてきたのですが、昨日の大雪でその印象は変わりました。札幌、新潟と雪の地域でサッカーをしてきたので、あまりそこはネガティブに捉えることなく、仙台という土地に地に足を付けて、サッカーを通じていろんな方々とふれ合っていけたら良いなと思っていますので、今はまだ全然地理も分かりませんが、キャンプから帰ってきたらそういった交流もやっていければと思います。

ヘベルチ選手 素晴らしい街で住みやすそうな感じがしました。被災地で津波があって、辛い思いをした人たちにサッカーの力、スポーツの力で幸せな気持ちを運んでいきたいと思います。

和田選手 僕はずっと関東にいたので、寒いなという印象があったのですけど、スタジアムの雰囲気とか、今日来ていただいている方々の数であったりとか、とても温かい土地だなということと、サッカーをするには良い環境だな、という印象を受けました。

■(佐々木選手へ)ACL出場経験が豊富ですが、チームメイトに戦うに当たってアドバイスしたいことは何ですか。

佐々木選手 一番大変なのは移動と食事の面なので、そこはチームに任せたいと思いますし、選手は気候に慣れるのが一番大事だと思いますので、いち早く気候に慣れて試合には100%のコンディションで臨めることが大事だと思います。

■(手倉森監督へ)今の新加入選手たちの話を伺って改めてどういう思いでいらっしゃいますか。

手倉森監督 まずここにいるメンバーは、契約事ですからサインしなければ発表できません。その中で強化部長とチームづくりを来年どうやって進めていくか、リーグ戦を戦いながら日常茶飯事に話をしてきている部分であって、ここにいるメンバーの名前というのは夏前くらいから出ていました。勇人もヘベルチも(前のチームと)契約が無くなって、そのタイミングで声をかけてもらって決めたとは言っていますが、契約があってでも獲りにいっていた選手たちで、僕が欲しかった選手です。昨年優勝を逃した部分で、残りの5戦で勝ちきれなかった我々がいるのですが、勝てなかったところで邪魔をしたのは石川選手とヘベルチ選手なわけで、セレッソの引き分けと新潟戦の負けというところで、その借りはしっかり返してもらいたいというところです。ずっとチームをビルディングアップしていく中で名前が挙がってきた選手たちを狙い通り獲得できたというところも、強化部長の仕事の成果には本当に感謝したいですし、彼らがそれに応えて本当に来てくれたことに本当に感謝しています。

■(手倉森監督へ)各選手のここに期待しているという部分を教えて下さい。

手倉森監督 まず石川選手に対しては、攻撃的な守備を掲げて積み上げている中で、より堅実さ・手堅さという部分をぜひ表現してもらいたいと思いますし、それができる選手だという確信を持っています。セットプレーからでも昨年は1点でしたが、高さがあるところでのゴールも期待しています。あとは彼のフィードというところで、センターバックからの攻撃が大事になってきているので、そこも十分期待しています。佐々木勇人選手に関しては彼の持っているスピード、ドリブル、パンチ力というところをぜひこのチームに落とし込んで欲しいです。ヘベルチ選手も魅力的な左足のミドルシュートがあります。相手チームにとって脅威になるのは間違いないので、そういったところをぜひ発揮して欲しいと思います。あとは中盤においてのベガルタの守備という部分ではトレーニングを積む必要があると思っていますので、そこは十分身につけて欲しいと思っています。和田選手に関しても我々がアグレッシブに躍動したプレーをしたい、という時に彼の若さ、運動量をいかんなく発揮して欲しいことと、彼の年齢からすると、より先までのところを期待したいと思っています。蜂須賀選手もユーティリティさという部分と、でもどこか一つストロングな部分を僕は作ってあげたいと思っています。蜂須賀選手もものすごく運動量がありますしアグレッシブなので、そういったプレーを表現できる場所を勝ち取らせたいな、と思います。いずれにしてもここにいるメンバーというのは非常にポジティブです。ポジティブにプレーしてもらいたいと思っていますし、何がポジティブかと言うと、勝つためにプレーする、ということをぜひ理解してプレーして欲しいですし、またそれができる選手たちだと思っています。